【医師監修】VIOの黒ずみはどう対処すればいいの?黒ずんでいると脱毛できないってホント?

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悩んでいる人

先生、ちょっと恥ずかしいんですけど…
VIOの黒ずみって、どうしたらいいんでしょうか?

美容皮膚科医

VIOの黒ずみは多くの女性が気にされる悩みです。
対処法はいくつかありますよ。

悩んでいる人

そうなんですか?

黒ずんでいると脱毛できないって
聞いたことがあるんですが…本当ですか?

美容皮膚科医

それは誤解ですね。
黒ずみがあっても基本的には脱毛は可能です。
ただし、注意点はあります。

悩んでいる人

へぇ、そうなんだ。
じゃあ、黒ずみの対処法ってどうすればいいんですか?

美容皮膚科医

この記事では、VIOの黒ずみへの対処法や、
黒ずみと脱毛の関係について詳しく解説しています。

誤解を解いて、正しいケア方法を見つけるのに役立つと思いますよ。

悩んでいる人

わぁ、それは参考になりそう!
しっかり読んでみます。
ありがとうございます!

「デリケートゾーンが黒っぽい」
「もしかして黒いのは私だけ?」
「VIOの黒ずみってどうしたらいいの?」

このようなVIOの黒ずみに悩んでいる女性は多くいると思います。

しかし、悩んではいるものの、デリケートゾーンの黒ずみにどう対処すればよいか分からない方や黒ずみが恥ずかしくて相談できない方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、VIOの黒ずみのメカニズムや対処方法、黒ずみがあっても脱毛はできるのかなどについて、分かりやすく解説していきます。

目次

肌に黒ずみができるメカニズムとは?

肌の色が一人ひとり異なるのは、メラニン色素の量に差があるからです。

さらに、肌の黒ずみもメラニン色素の量が影響しています。

日焼けで肌が赤くなる人や黒くなる人がいるように、紫外線や刺激でどのくらいメラニン色素がつくられるかは個人差がとても大きいです。

また、年齢や生活習慣など、様々な原因でメラニン色素の量が変化することもあります。

では、どのような理由でメラニン色素の量が増え、肌が黒ずんでしまうのでしょうか。

代表的な4つの原因について解説します。

摩擦などの刺激で黒ずむ

皮膚同士や皮膚と毛、皮膚と下着など、なんらかの外的刺激(摩擦など)が続くと、身体の外にメラニン色素がうまく排出されなくなってしまいます。

その結果、皮膚の奥深くにメラニン色素が溜まり、色素沈着が起こって肌に黒ずみができてしまうのです。

また、肌が乾燥すると肌のターンオーバーが乱れ、皮膚のバリア機能が低下し、肌は敏感な状態になります。

敏感になった皮膚に刺激が加わると、皮膚は炎症を起こしメラニン色素ができやすい状態になり、肌の黒ずみにつながります。

ターンオーバーの乱れで黒ずむ

ターンオーバーとは肌の古い角質が剥がれ、新しい皮膚がつくられるサイクルのことです。

個人差はありますが、20代の健康な人のターンオーバーは約28日、30~40代の人のターンオーバーは約45日程度と言われています。

ターンオーバーが乱れると、古くなった角質が長い間剥がれ落ちず皮膚に溜まります。

本来であれば、角質と共に捨てられるはずのメラニン色素がうまく排出されなくなり、肌に黒ずみができてしまうのです。

なお、ターンオーバーのサイクルは加齢や生活習慣、鉄分不足などによって乱れやすいという特徴があります。

ホルモンバランスの変化で黒ずむ

女性ホルモンには、メラニン色素をつくるメラノサイトを活性化させ、メラニン色素をできやすくする作用があります。

そのため、加齢やストレス、生活習慣、ホルモンバランスの乱れなど、様々な原因で女性ホルモンの分泌量が増えると、メラノサイトが活性化され黒ずみができやすい肌になってしまうのです。

特に、妊娠中は女性ホルモンの分泌が大幅に増えるので、黒ずみができやすくなる傾向があります。

さらに出産後、女性ホルモンの分泌量が元に戻っても、育児中はストレスや疲労が重なり、生活サイクルが乱れやすいものです。

その結果、女性ホルモンの分泌量が再度乱れ、黒ずみが改善しにくくなるというケースも少なくありません。

他の原因が黒ずみに見えてしまうケースも

その他にも、次のような原因が肌の黒ずみに見えてしまうケースがあります。

  • 毛穴の汚れ
  • 剃り残し
  • 埋没毛

これらの原因になりやすいのは、誤ったスキンケアやムダ毛の自己処理などです。

不十分なスキンケアは、古い角質が十分に剥がれず毛穴の汚れも蓄積します。

その結果、肌が黒ずんだように見えてしまうこともあります。

また、自己処理が不十分で剃り残しがあると、毛穴や肌が黒っぽく見えるケースもあります。

さらに頻繁に肌へ負担のかかるケアや自己処理を続けていると、肌が分厚くなり、埋没毛が発生しやすくなるため注意が必要です。

皮膚への刺激によって、メラニン色素もできやすくなります。

VIOが黒ずむNG習慣

肌が黒ずむ原因は様々ですが、他の部位に比べて、VIOは黒ずみやすいです。

ここからはVIOが黒ずむ、代表的な4つのNG習慣について解説します。

カミソリなどによるムダ毛の自己処理

ムダ毛の自己処理と言えば、カミソリや毛抜きが一般的でしょう。

手軽に処理ができるので、気になる箇所を毎日自己処理している方も多いのではないでしょうか。

実は、カミソリなどによるムダ毛の自己処理は、皮膚表面や毛穴周辺に負担をかけ、黒ずみの原因につながりやすいです。

ムダ毛が伸びてくるたびに繰り返し処理をすると、肌に負荷がかかります。

1回の負荷はごくわずかでも、自己処理の度に継続して負荷がかかることで黒ずみやすくなってしまいます。

カミソリでの剃毛は、肌表面の角質層を削ってしまうことがあり、この摩擦が肌に強い刺激を与えます。

この刺激により、肌が防御反応としてメラニン色素を過剰に生成し、黒ずみや色素沈着を引き起こします。

また、自己処理をすると乾燥や肌荒れを起こしやすくなり、皮膚が厚くなることもあります。

皮膚が厚くなるとターンオーバーが乱れやすくなり、VIOの黒ずみができやすくなってしまいます。

ぴったりとした下着や衣服の着用

皮膚の摩擦は、肌に刺激を与えメラニン色素を増やし黒ずみの原因になります。

他の部位とは異なり、VIOは下着や衣服との摩擦が生じやすい部位です。

毎日、長時間に渡って同じ箇所が刺激を受けるため、肌が黒ずんでしまうことがあります

補正下着やスキニーパンツなど、肌を締めつける下着や衣服を着用する機会が多い方もいるでしょう。

足の付け根など、ショーツのラインに沿って黒ずみができている場合は、ショーツやボトムスがきつかったり、化学繊維や硬い布地が刺激になっていたりする可能性があります。

肌に合わない生理用品の使用

肌に合わない生理用品を使うことも、VIOが黒ずむ原因になります。

ナプキンはポリエチレンや高分子ポリマーなど化学繊維で造られていることが多いです。

化学繊維は湿気を溜め込みやすく、経血や汗などによってデリケートゾーンが蒸れたり、かぶれたりしやすくなります。

生理中はただでさえ肌が敏感になっている時期です。

加えて肌に合わない生理用品を使っていると、蒸れやかぶれだけでなく肌荒れを引き起こし、皮膚が刺激を受けて、黒ずみができやすくなってしまいます。

また、生理中は経血が漏れないように、普段よりフィットした生理用下着を着用する方も多く、肌が締めつけられて黒ずみになっているケースもあるでしょう。

さらに長時間ナプキンを交換していない、デリケートゾーンの皮膚や毛に経血がついたままになっているなどの不衛生な状態も肌トラブルを招く原因の一つです。

その結果、色素沈着が起こりやすくVIOが黒ずんでしまうこともあります。

入浴時の洗いすぎ

VIOを洗う際にゴシゴシと強くこすっている方もいるかもしれません。

基本的に汚れや洗い残しは、毎日やさしく洗っていれば、改善するものです。

ゴシゴシと強い力で洗いすぎると、肌へ過剰な刺激が加わり黒ずみにつながってしまう可能性があります。

また、キレイにしたいと思い、洗浄力が強すぎる石鹸などを使うと、肌が乾燥しターンオーバーが乱れ、余計に黒ずんでしまうケースもあるため、入浴時の洗いすぎには注意しましょう。

VIOのやさしい洗い方

「VIOをやさしく洗いましょう」と言われても、ピンとこない方もいるのではないでしょうか。

VIOを洗う際には「顔と同じように洗う」ということを意識しましょう。

例えば、顔をゴシゴシと強い力でこすったり、ヒリヒリするような刺激の強い洗顔料を使ったりする人は少ないです。

顔もVIOも同じ皮膚であり、顔に良くない洗い方は、VIOにもおすすめできません。

タオルやボディブラシでゴシゴシ洗うのではなく、石鹸をしっかりと泡立て、泡で包み込むようにして洗いましょう。

顔専用の石鹸を使うように、VIO専用の石鹸を使うのもおすすめです。


また、Tゾーンや小鼻まわりをしっかりと細かく洗うように、Iゾーンまわりのひだも忘れずに洗ってください。

ただし、膣の中の粘膜部分までは洗わないようにしましょう。

膣内に存在する、自浄作用の役割をしている常在菌を殺してしまって感染症のリスクを高めてしまうためです。

VIOの黒ずみが気になりはじめたときの対処法

VIOの黒ずみはNG習慣を続けていると、最悪の場合どんどん濃くなってしまうこともあります。

ここからは、VIOの黒ずみが気になりはじめたときにできる対処法を4つ紹介します。

なお、VIOの黒ずみは、NG行動を避けると肌がターンオーバーを繰り返し、少しずつ改善していきます。

1つ試してVIOの黒ずみが改善しなくても、しばらく続けてみてください。

摩擦や刺激を極力避ける

肌の摩擦や刺激を避けるため、まずは前述した肌が黒ずんでしまうNG習慣を改善してください。

まずはVIOの自己処理の頻度を減らしましょう。

自己処理は週1回など頻度を決めて行い、肌への負担を最小限に抑えてください。

また、手軽にムダ毛の自己処理ができるカミソリや毛抜きは、特に肌への負担が大きい方法です。

電気シェーバーのように、肌に負担のかかりにくいアイテムでVIOの自己処理をしましょう。

次に、下着や衣服はゆったりしたものに変えてください。

すぐに全ての下着や衣類を買い替えるのは難しいかもしれません。

化学繊維だけでなく、綿やシルクの下着や衣服を選ぶ、締めつけの強い下着や衣服を続けて着用しないなどの対処方法もあります。

さらに、ナプキンによるかゆみや肌荒れなどの肌トラブルにお悩みの方におすすめの方法があります。

それはオーガニックコットンなど肌にやさしい素材でつくられたナプキンや、布ナプキンを使用し肌への刺激を抑える方法です。

最後にターンオーバーを整えるために、肌を清潔に保つことも欠かせません。

力を入れずやさしく洗う、肌に刺激の少ない石鹸を使うなどしてみましょう。

肌を乾燥させないように保湿する

乾燥は肌のバリア機能を低下させたり、ターンオーバーを乱したりと、黒ずみの原因になります。

さらに肌が硬くなりやすいため、埋没毛になってしまうこともあるでしょう。

他の部位の保湿を頑張っていても、デリケートゾーンの保湿にも気を配っている女性はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。

顔をケアするのと同じ要領で、デリケートゾーンにも保湿剤を塗ってみてください。

ただし、デリケートゾーンの保湿をする上で把握しておくべき注意点があります。

例えば、デリケートゾーンの皮膚は薄く刺激に弱いため、肌に合わない保湿剤を使用すると、かぶれたり皮膚トラブルを招いたりしやすいです。

また、黒ずみを改善するために美白成分入りのものを選ぶ方もいるかもしれませんが、美白成分入りの保湿剤には刺激が強いものもあります。

「体の他の部位で肌トラブルがないから大丈夫」と過信せず、パッチテストなどでVIOにも肌トラブルが起こらないことを確認してからVIO全体に使用するようにしましょう。

VIO専用の保湿剤も販売されているので、ぜひ使用を検討してみてください。

食事や生活習慣に気を配る

バランスの良い食事や正しい生活習慣は肌のターンオーバーを正常に保つために欠かせない要素です。

厚生労働省は、バランスの取れた食事の例として「食事バランスガイド」を示しています。(※)

※出典:厚生労働省「食事バランスガイド

以下の表のとおり、主食を一番多く摂取し、次いで副菜・主菜、牛乳・乳製品とそれぞれの食品をバランスよく食べることが大切です。

1日で食べる食事のバランスの目安になりますので、ぜひ参考にしてください。

品目種類1日の摂取目安量
主食ごはん・パン・麺ご飯(中盛り)4杯程度
副菜野菜・きのこ、いも、海藻類野菜(中盛り)5皿程度
主菜肉、魚、卵、大豆製品肉、魚、卵、大豆製品から3品目
牛乳・乳製品牛乳1本程度
果物みかん2個もしくはりんご半分程度

中には、健康よりもダイエットや美容を重視して、カロリーだけに注意して食事をしている方もいるかもしれません。

しかし、キメ細かい整った肌を目指すには、糖質・タンパク質・脂質だけでなく、ビタミン・ミネラルなどもバランスよく摂取する必要があります。

  • パンや麺ばかり
  • 野菜やフルーツ中心など

上記に挙げたような偏った食生活ではなく、1日の栄養バランスを意識して、多種多様なものを食べるようにしましょう。

さらに、夜更かしをせずしっかりと眠ることも重要です。

質の良い睡眠は肌のターンオーバーを正常に保つために欠かせません。

深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠を繰り返してしっかり眠ると、肌のターンオーバーに欠かせない成長ホルモンが分泌されやすくなります。

また、適度な運動習慣や規則正しい生活は、ターンオーバーを正常化するための重要な要素です。

運動には新陳代謝を活性化させる効果があり、肌の代謝を高めます。

基本的なことに感じるかもしれませんが、規則正しい生活は肌への大きな美容効果を期待できます。

食事や生活習慣に気を配り、VIOの黒ずみを改善していきましょう。

黒ずみが気になりやすいその他の部位

黒ずみが気になる部位は、VIOなどデリケートゾーンに限りません。

ここからは、その他の部位で黒ずみができる原因と注意点について解説していきます。

鼻の黒ずみ

鼻は皮脂の分泌が多いため、皮脂と角質が混ざり合って毛穴に詰まることがあります。

この詰まりが角栓となり、酸化することで黒ずみが生じます。

適切なスキンケアや紫外線対策を行うことで、黒ずみの予防や改善が期待できます。

ワキの黒ずみ

ノースリーブや水着を着用する際に気になりやすいワキの黒ずみ。

ワキは、若年層から繰り返し自己処理をしている方が多い部位です。

カミソリや毛抜きなど、肌に負担のかかる方法で自己処理を続けたために、肌への負担が蓄積され、その結果、黒ずみが目立ってしまいます。

ワキはVIOと同様に下着や衣類などと摩擦を起こしやすく、蒸れやすい部位です。

「知らず知らずのうちに黒ずんでいた」というケースも少なくありません。

ヒジ・ひざの黒ずみ

ヒジやひざは、歩いたり立ったりと動かすことの多い部位です。

ヒジやひざは動かすだけでは黒ずみはできません。

しかし、動かしたことによって服との摩擦が生じやすいです。

また、何気なく行っている机にヒジをついたり、床にひざをついたりするなどの動作が原因で、肌への負担がかかり、黒ずみの原因になるケースもあります。

ヒジやひざの黒ずみは本人には分かりにくいものですが、周囲からは意外と目立つものです。

年齢を重ねるとより目立ちやすくなるため、老けた印象にもつながります。

背中・ヒップ

背中やヒップは自分では見えないため、黒ずみはじめても気が付かず放置してしまいやすい部位です。

汚れなどが気になって、ついゴシゴシと洗って、知らず知らずのうちに黒ずみを悪化させている可能性もあります。

また、デスクワークや勉強などで座りっぱなしや、背もたれにもたれっぱなしなど、同じ姿勢が長時間続くと、背中やお尻といった同じ部位にばかり摩擦が起こりやすくなります。

その結果、どんどん黒ずみが濃くなってしまうケースもあります。

黒ずみがあっても脱毛の施術は可能

黒ずみがあっても脱毛の施術はできます。

さらには、なかなか改善しない黒ずみでお悩みの方が、脱毛をしたことで肌の黒ずみが改善するケースもあります。

ここからは、脱毛と黒ずみの関係について解説します。

脱毛は黒ずみの改善にもつながる

光脱毛や医療レーザー脱毛などの脱毛の施術を受けると、一次的もしくは半永久的に毛が生えにくくなります。

その結果、カミソリや毛抜きなどによる自己処理の頻度が減ります。

これにより、肌への摩擦や刺激が少なくなり、メラニン色素の過剰生成が抑えられ、黒ずみや色素沈着が改善されることがあります。

自己処理による刺激が減ることで、肌の自然な回復力が働きやすくなり、既にできてしまった黒ずみが徐々に薄くなることがあります。

ムダ毛を自己処理する必要があっても脱毛前よりも頻度が減少したりする効果があります。

そのため、肌への負担が少なくなり、黒ずみの改善につながるのです。

ただし、脱毛自体が直接黒ずみを消すわけではなく、あくまで間接的な効果であることに注意が必要です。

医療レーザー脱毛なら美白効果が得られるケースも

脱毛には次のような種類があります。

脱毛方法特徴
ニードル脱毛・「針脱毛」「電気脱毛」とも呼ばれ、電気が流れる針を毛穴に差し込みムダ毛を脱毛する方法
・ムダ毛を1本1本処理するため、VIO全体の脱毛をする場合は、時間と費用がかかりやすい
医療レーザー脱毛・毛に含まれるメラニン色素に特殊なレーザーを照射し、毛をつくる元となる毛母細胞や毛乳頭を熱で破壊する
・永久脱毛の効果を得られる
エステ脱毛(光脱毛)・特殊な光を照射して発毛組織にダメージを与える
・ダメージは受けるものの、毛母細胞や毛乳頭は残っているので、あくまで抑毛・減毛効果にとどまり、今後もムダ毛が生える可能性はある

医療レーザー脱毛は半永久的に脱毛するため、自己処理が不要になります。

なお、医療レーザー脱毛では永久脱毛の効果がありますが、ムダ毛が一本も生えてこないわけではありません。

しかし、長期間ムダ毛が少なくなり、自己処理の頻度が減り肌への負担を大幅に軽減できます。

毛が少なくなるため肌がトーンアップし、美白効果が期待できる可能性があるのです。

ただし、脱毛による効果は、施術を受ける方一人ひとりの肌質や毛質・毛量、使用するマシンや照射する方法などによっても変わります。

あくまで美白効果は副次的に起こる可能性のある効果として認識しておきましょう。

脱毛サロンの場合は断られることも

脱毛サロンなどで受けられる光脱毛は、特殊な光が毛に含まれるメラニン色素に反応して発毛組織にダメージを与えるものです。

そのため、毛だけでなく、皮膚の黒い部分にも光が反応するケースがあり、火傷や肌トラブルを起こしてしまうリスクが高まります。

濃い黒ずみやほくろのように色素の濃い部分には照射できません。

黒ずみの状態によっても異なりますが、脱毛サロンによっては施術を断られてしまうケースもあるでしょう。

医療レーザー脱毛もメラニン色素に反応するレーザーを照射して脱毛しますが、医療知識を持っている医師や看護師が施術を担当するため、万が一の場合にも迅速に処置を受けられます。

黒ずみの状態やクリニックによっては脱毛の施術を受けられない可能性があることを認識しておきましょう。

最終的に肌の状態や黒ずみの程度を診察し、施術できるかどうかを医師が個別に判断します。

日焼けをしている方、日焼けによる肌ダメージがある方の中には施術を受けられないケースもあります。

肌の黒ずみが気になり脱毛の施術が受けられるか心配な場合は、無料のカウンセリングを受けて相談すると良いでしょう。

まとめ

VIOなど肌の黒ずみで悩んでいる方は、多いのではないでしょうか。

その悩みをゼロにすることは難しいかもしれませんが、本記事で紹介した対処法などを試すことで肌の黒ずみを改善できる可能性があります。

また、VIOや肌の黒ずみは、誤ったムダ毛の処理をすることによって生じる肌の乾燥や肌トラブルが原因の一つです。

脱毛することで、自己処理の頻度を減らし美しい肌を目指してみてはいかがでしょうか。

VIOの黒ずみの原因は、メラニンによる色素沈着、埋没毛、毛穴汚れ、摩擦、かぶれ、ターンオーバーの低下、ホルモンバランスの崩れなどが挙げられます。

放置して治るものではないので、適切な対処が必要です。

クリニックで行えるものとしては、ピーリングや光・レーザー治療がありますが、まずはしっかり保湿することや正しく洗浄すること、バランスの良い食事や質の良い睡眠を取ることから始めてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

横山 歩依里 医師
診療科目:美容皮膚科

■経歴
広島大学医学部医学科卒業
JCHO東京新宿メディカルセンター及び関連病院(国立国際医療研究センター病院、
東京山手メディカルセンター)にて勤務
皮膚科・形成外科研修
2022年7月 エルムクリニック麻布院 開院

■所属学会
美容皮膚科学会所属
ジュビダームビスタ認定医
ボトックスビスタ認定医
日本化粧品検定2級取得
日本化粧品検定1級取得

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