【医師監修】VIOの自己処理をする際の正しいやり方は?手順やポイントを紹介!

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悩んでいる人

先生、ちょっと恥ずかしい質問なんですが…
VIOの自己処理ってどうすればいいんでしょうか?

美容皮膚科医

大丈夫ですよ。
VIOの自己処理は多くの方が気になる話題です。
正しい方法で行うことが大切ですね。

悩んでいる人

そうなんですね。
具体的にはどんな手順で行えばいいんですか?

美容皮膚科医

まず清潔にすることから始めて、適切な道具を使用するなど、
いくつかのポイントがありますよ。

悩んでいる人

なるほど…
気をつけるべきことって他にもありますか?

美容皮膚科医

はい、あります。

この記事では、VIOの自己処理の正しい方法や手順、
押さえておくべきポイントについて詳しく解説していますよ。
安全で効果的な処理方法がわかると思います。

悩んでいる人

わぁ、それは参考になりそう!
恥ずかしがらずにしっかり読んでみます。
ありがとうございます!

VIOの自己処理は手軽にできることから、なんとなく行っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、もしかすると肌トラブルを招く方法で自己処理をしているかもしれません。

本記事では、VIOの自己処理をする際の正しいやり方の手順や、自己処理に使えるアイテム、それぞれの自己処理方法のメリット・デメリットなどについて紹介します。

「時間をかけて自己処理を行ったけど、キレイにならなかった」「肌トラブルが起きてしまった」など後悔しないためにも、正しいやり方を知っておきましょう。

目次

そもそもVIOって自己処理をしても大丈夫なの?

VIOとは、以下に挙げるデリケートゾーンのことを指します。

  • Vライン(ビキニライン)
  • Iライン(陰部の周辺)
  • Oライン(肛門の周辺)

「ムダ毛を整えたい、なくしたい」「蒸れるから処理したい」などの理由からアンダーヘアの自己処理をしている方や、処理を検討している方も多いでしょう。

基本的にVIOの自己処理を行うことは問題ありません。

ただし、正しいやり方でなければ肌トラブルにもつながるため注意が必要です。

VIOの自己処理を行う方は、以下もぜひご一読ください。

VIOを清潔に保ち、肌に大きな負担をかけなければOK

VIOは、体の中でも特にデリケートな部分です。

この部分の自己処理は、他の部位と比べて慎重に行う必要があります。

正しい方法で処理を行い、清潔を保ちながら肌への負担を最小限に抑えることが大切です。

一般的なカミソリやシェーバーはVIOに向いていません。

VIO専用のシェーバーやカミソリを使用することで、肌への負担を減らし、安全に処理することができます。

これらのアイテムは、刃が細かく肌に優しい設計になっているため、敏感な部分でも安心して使用できます。

シェービングクリームは、肌の摩擦を減らし、滑らかに剃るためのサポートをしてくれます。

敏感肌用のものを選ぶことで、肌への刺激を抑え、保湿効果も期待できます。

しっかり泡立ててから使用することで、より肌を守ることができます。

自己処理を行う前には、必ず手や使用する器具を洗浄し、清潔に保ちましょう。

これにより、細菌が肌に侵入するリスクを減らし、肌トラブルを防ぐことができます。

バスルームや専用のスペースで自己処理を行う場合は、処理前にその場所をしっかりと掃除しておくことが重要です。

清潔な環境で行うことで、感染症のリスクを最小限に抑えることができます。

自己処理でVIOを完全にツルツルにするのは難しい

VIOの脱毛を考える際、多くの人が「完全にツルツルな状態」を目指したいと思うかもしれません。

しかし、VIOは他の部位とは異なる肌の特性を持ち、自己処理や脱毛を行うには注意が必要です。

VIOゾーンは、粘膜に近い部分が多く含まれています。

このため、他の部位よりも肌が非常にデリケートであり、自己処理を行うことで肌トラブルが発生しやすいです。

粘膜に近い箇所を処理する際は特に注意が必要で、自己処理は避けることが推奨されます。

また、VIOは体の中でも特に凹凸が多い部分です。

この凹凸により、自己処理で完全にツルツルにするのは技術的に難しい場合があります。

刃物を使用する場合は、肌を傷つけるリスクもあるため、無理にツルツルにするのは控えましょう。

VIOを完全にツルツルにしたい場合は、自己処理よりもプロの施術を利用するのが安心です。

脱毛サロンや脱毛クリニックでは、専門の技術を持つスタッフが肌の状態を見極めて適切に処理を行います。

これにより、自己処理に伴うリスクを大幅に減らすことができます。

VIOの自己処理に使える代表的なアイテム

ここからはVIOの自己処理に使える、代表的なアイテムを紹介します。

  • カミソリ
  • 電気シェーバー
  • 毛抜き
  • ブラジリアンワックス
  • 家庭用光脱毛器

それぞれの特徴やメリット・デメリットなどが異なるので詳細を見ていきましょう。

カミソリのメリット・デメリット

カミソリは部屋やお風呂の中でも手軽に処理でき、キレイに毛も剃れるアイテムです。

デメリットはカミソリの刃が直接肌に当たるため、肌への負荷がかかりやすく肌トラブルになりやすいという点が挙げられます。

また、カミソリをお風呂で保管していると雑菌が繁殖しやすく、毛嚢炎(もうのうえん)と呼ばれる毛穴にできる感染症を引き起こす可能性もあります。

使った後はしっかりと水分を取り、乾燥した場所に保管してください。


電気シェーバーのメリット・デメリット

電気シェーバーの中には「VIO専用」のものがあります。

電気シェーバーは、カミソリに比べて肌に優しく、刃が直接肌に触れない設計になっているため、肌への負担が少ないです。

スキンガードやトリマーアタッチメントを使用することで、デリケートなIラインやOラインも安全に処理できます。

また、刃を付け替えることで、様々な部位に対応できるため、汎用性が高いです。

カミソリに比べて費用はかかりますが、一度購入すれば長く使用できるというメリットもあります。

その一方で電気シェーバーはカミソリほどの深剃りができないため、完全にツルツルにするのは難しい場合があります。

処理後に毛の断面が水平になるため、毛の再生時にチクチク感が残ることがあります。

また、定期的に刃を交換したり、洗浄したりする必要があり、メンテナンスが必要です。


毛抜きのメリット・デメリット

毛抜きは気になるムダ毛をピンポイントで抜くことができるアイテムです。

毛抜きで毛を根元から抜くため、再生までの時間が長く、比較的持続性があります。

毛抜きは一度購入すれば長期間使用でき、追加のコストがほとんどかかりません。

また、1本ずつ毛を抜くことができるため、細かい部分の調整が可能です。

その一方で毛を根元から引き抜くため、痛みを伴うことが多く、特にデリケートなVIOゾーンでは不快感が強く感じられることがあります。

1本ずつ処理するため、広範囲の処理には非常に時間と手間がかかります。

埋没毛や毛嚢炎、毛穴の炎症を引き起こす可能性があります。

また、毛を抜く際に肌を引っ張るため、肌への負担が大きくなることもあります。


ブラジリアンワックスのメリット・デメリット

ブラジリアンワックスとは、ハチミツや砂糖といった自然由来の成分をベースに作られた粘着性の高いワックスです。

ムダ毛のある箇所に薄く塗布して剥がすことで毛を抜くことができます。

ブラジリアンワックスは、一度に広範囲の毛を処理できるため、自己処理にかかる時間を大幅に短縮できます。

毛を根元から抜くため、仕上がりが非常に滑らかで、毛が生えてくる時にチクチク感が少ないです。

毛を根元から抜くため、再生までの期間が長く、持続性があります。

ただし、毛を根元から引き抜くため、特にデリケートなVIOゾーンでは強い痛みを伴うことが多いです。

ワックスが肌の表面も剥がすため、ヒリヒリしたり、乾燥や肌トラブルが発生する可能性があります。

また、肌に合わない場合は、赤みや炎症が起こることがあります。

使用前にパッチテストを行い、肌に合った製品を選ぶことが重要です。


家庭用光脱毛器のメリット・デメリット

家庭用光脱毛器は、自宅で手軽に抑毛・減毛ができるアイテムです。

自宅や職場の近くに脱毛サロンやクリニックがない方や、忙しくて脱毛サロンやクリニックでの脱毛に通えない方に適しています。

脱毛サロンやクリニックに通うよりも長期的に見てコストを抑えられます。

家庭用光脱毛器は一度購入すれば繰り返し使用できるため、とてもコスパが良くて経済的です。

カートリッジを交換できるタイプであれば、家族や友人などとシェアしてセルフ脱毛することも可能です。

自分のペースで脱毛できるので、忙しい日常の中でも時間を見つけて自己処理が可能です。

ですが、デメリットは他のアイテムよりも家庭用光脱毛器の費用は高額であることや、誤った使用をすると火傷などのリスクを伴うことが挙げられます。

使用方法を誤ると、肌に負担がかかり、赤みや乾燥などの肌トラブルを引き起こす可能性もあります。

特にIラインやOラインのような見えにくい部分の処理が難しいため、慣れが必要です。

また、効果を実感するまでに時間がかかることがあり、即効性はあまり期待できません。


カミソリや毛抜きは肌への負担が強いので要注意

カミソリや毛抜きは安価で手に入りやすく、腕や足などの全身のムダ毛処理によく使われるアイテムです。

電源が必要なく、気になったときにすぐ使用でき、重宝している方も多いでしょう。

ただし、前述したとおりカミソリでは処理のたびに刃先が直接肌に当たってしまうため、繰り返し使用すると肌へのダメージが蓄積し、肌トラブルの原因になります。

また、毛抜きの場合は痛みや炎症、毛嚢炎の原因になる可能性があります。

特にVIOは他の部位と比べて皮膚が薄く、外部からの刺激に弱いため、カミソリや毛抜きはできるだけ使わないようにしましょう。

もし使う場合は極力肌に負担をかけないよう、十分配慮しながら自己処理することをおすすめします。

電気シェーバーなら肌への負担が少ない自己処理が可能

電気シェーバーはカミソリや毛抜きに比べて、肌を傷つけにくい自己処理アイテムです。

ヘッドと呼ばれる部分が皮膚に接し、内部にある刃が振動することで毛を剃ってくれます。

カミソリの刃は、その鋭さを利用して肌の表面を滑り、直接的にムダ毛を取り除きます。

この方法は、深く剃れるという利点がありますが、皮膚を傷つけやすいという欠点も含まれています。

一方、電気シェーバーは外刃で毛を引っかけ、内刃で切るというハサミに似た機能を持っています。

直接肌に刃が当たらないため、皮膚の薄いVIOでも肌への負担を軽減でき、傷をつける心配も少ないです。

また、電気シェーバーでの毛の処理は、脱毛の施術をする際の事前処理でも推奨されている方法です。

脱毛の施術ではレーザーや光を照射して毛根などの発毛組織にアプローチする方法であるため、毛抜きやブラジリアンワックス、除毛クリームなどで毛根から毛を引き抜いてしまうと、脱毛効果を得られなくなってしまいます。

VIOの自己処理の際に準備しておくべきもの

ここまでVIOの毛に対する自己処理アイテムを紹介してきました。

次は、実際に自己処理する際に必要な準備しておくべきものを紹介します。

準備しておきべきもの一覧

  • 消毒液
  • 新聞紙・ペーパータオル
  • はさみ・ヒートカッター
  • 保湿剤

ワキの下や背中など、目視しづらい部位のムダ毛処理は鏡で見ながらするように、IラインやOラインの自己処理には床に置いた鏡を使用するのがおすすめです。

鏡が小さすぎると見えにくく自己処理に時間がかかってしまうため、ある程度大きめなサイズのものを用意してください。

また、床に寝かせたり壁に立てかけたりして使うのも良いですが鏡が倒れてしまう恐れもあるため、なるべく自立するタイプの鏡を選びましょう。

どうしても家に卓上鏡がなければ手鏡などでも代用できます。

消毒液

VIOは皮膚が薄くデリケートな部位です。

自己処理で使うアイテムは消毒液を染み込ませたペーパータオルや、消毒用ウエットティッシュなどで、あらかじめキレイに消毒しておきましょう。

その際は、VIOに消毒液が付かないよう気を付けてください。

新聞紙・ペーパータオル

お風呂場以外で自己処理をする場合、毛を処理することで床やカーペットなどに毛が落ちてしまいます。

後で掃除することを考えて、事前に新聞紙やペーパータオルなどを敷いて行うと良いでしょう。

自己処理が終わったあと、丸めて捨てるだけで掃除をする手間が減るためおすすめです。

はさみ・ヒートカッター

腕や足などに比べて、VIOのムダ毛には長さがあります。

そのため、電気シェーバーやカミソリで毛を剃る前に、はさみやヒートカッターなどで毛を短くカットしておく必要があります。

また、全ての毛を処理するのではなく、「形を整えたい」「自己処理の仕上げに毛先を整えたい」という場合には、はさみではなく、電熱で毛先を焼き切ることができるヒートカッターがおすすめです。

ヒートカッターを使えば切った毛の断面が丸くなるため、自己処理後に悩まされるチクチク感やかゆみを防げるようになります。


保湿剤

自己処理後のケアに保湿剤は欠かせません。

繰り返しになりますが、VIOは皮膚が薄く傷などが目に見えなくても多少のダメージを受け、いつもよりも乾燥しやすい状態になります。

肌に負担のない方法で自己処理した場合でも、処理した後には必ず保湿剤を使用して保湿を徹底しましょう。

ヒアルロン酸やコラーゲンなどの美容成分が含まれていて、デリケートゾーンの保湿に特化してる肌に優しい成分が含まれている保湿剤を使用するようにしましょう。


VIOの自己処理の正しいやり方

ここからは実際にVIOの自己処理を行う際の正しいやり方を紹介します。

今回は例として、電気シェーバーを使うケースの自己処理の手順を解説します。

Vラインの自己処理の手順

Vラインの自己処理の手順は以下のとおりです。

  1. はさみでVラインの毛を短く切る
  2. 電気シェーバーで剃る
  3. 保湿剤でケアする

最初に、はさみでVライン全体の毛を1〜1.5cm程度の長さになるよう短く切りましょう。

いきなり電気シェーバーで剃ろうとすると、ムダ毛が絡まり上手く剃れず、毛をひっぱってしまうなど肌に余計な負担をかける原因になります。

毛を切るときは、ムダ毛を何本かまとめてつまみ、上に優しくひっぱってまっすぐにすると、スムーズに切ることができます。

はさみを横から入れると太ももや足に当たって切りにくいため、縦方向に切るのがコツです。

Vラインの毛を短く切ったら、次に電気シェーバーを使って全体を剃っていきます。

電気シェーバーのヘッド部分は強く押し当てず、優しくなでるように動かしていくと、肌へのダメージを抑えながら剃れます。

また、その際には、電気シェーバーは毛の流れに合わせて動かすようにしましょう。

毛の流れに逆らう方が効率は良いのですが、肌へのダメージを抑えるためにも、毛の流れに沿って処理することをおすすめします。

電気シェーバーでムダ毛をキレイに剃り終えたら、保湿剤を全体に広げるように塗りましょう。

自己処理をした後の肌は敏感になっているため、保湿剤を塗るときも摩擦を起こさないよう丁寧に塗ることを心がけてください。

Iラインの自己処理の手順

Iラインの自己処理の手順は以下のとおりです。

  1. 毛が長い場合は、はさみでムダ毛を短く切る
  2. 電気シェーバーで剃る
  3. 保湿剤でケアする

手順はVラインと変わりません。

Iラインの場合、Vラインと比べると毛が短く、毛量も少ない傾向にあります。

そのため、はさみで切る必要がない場合もありますが、指でつまめるほどムダ毛が伸びている場合は、Vラインと同様に1〜1.5cmくらいの長さに切りましょう。

毛が短くなったら、電気シェーバーを使ってムダ毛を剃っていきます。

粘膜に近い部分は、Vライン以上に皮膚がデリケートなため、肌の凹凸に合わせて慎重に優しく剃っていきましょう。

また、皮膚がたるんでいる部分は手で軽く肌をひっぱり、皮膚を平らな状態にして処理するとキレイに整えることができます。

Iラインの場合も自己処理をした後は、保湿剤を使用してきちんとケアを行いましょう。

粘膜の部分に触れると刺激になるおそれがあるため、粘膜に触れないように気を付けながら少しずつ塗るようにしてください。

Oラインの自己処理の手順

Oラインの自己処理の手順は以下のとおりです。

  1. 処理する姿勢を決める
  2. 電気シェーバーでOラインの毛を剃る
  3. 保湿剤できちんとケアする

VラインやIラインと比べて、Oラインは面積が狭くかつ凹凸が多いため、VIOの中でもお手入れが一番難しい部分です。

自己処理する際は手順に沿って慎重に行いましょう。

Oラインを処理する姿勢は、VラインやIラインのようにお尻を床に付けた状態だと、体を全体的にやや後ろに傾けなければ剃ることができません。

そのままの姿勢をキープするのも大変であり、鏡からも顔が離れるため処理する部分が見えにくく、粘膜や皮膚を傷つけてしまうおそれがあります。

Oラインを処理するときは、鏡を床に寝かせて、その上をまたぐようにしてしゃがむ姿勢を取りましょう。

Oラインが鏡に映った状態になればOKです。

ずっとしゃがみ続けるのがしんどい場合は、休憩を取ったり椅子を用いたりしながら行いましょう。

Oラインの毛はどちらかというと産毛に近いため、はさみやヒートカッターを使った前処理は行わず、最初から電気シェーバーで剃っていきます。

凹凸が多い部分であるため、空いた手で肌を平らに伸ばしながら処理していくのが上手に剃るコツです。

Oラインも他の部位と同様にきちんと保湿剤を塗ってスキンケアを行いましょう。

塗布している際に指先で剃り残しが見つかれば、再度電気シェーバーで細部を丁寧に剃るようにしましょう。

VIOを自己処理するメリット

デリケートゾーンのケアは多くの方にとって悩みの種。

中でもVIO脱毛は気になるけれど、他人にデリケートゾーンを見られるのが恥ずかしいため、脱毛サロンや医療機関での施術に抵抗がある方も少なくありません。

そんな方々にとって、VIOの自己処理は魅力的な選択肢かもしれません。

でも、「本当に自己処理でいいの?」「どんなメリットがあるの?」と疑問に思う方も多いはず。

ここでは、VIOを自己処理することのメリットを詳しく解説します。

自分に合ったケア方法を選ぶための参考にしてください。

費用をかけずに毛をなくせる(減らせる)

まず、VIOを自己処理するメリットとして、費用を抑えて毛をなくしたり、減らしたりできる点が挙げられます。

自己処理のアイテムは比較的安く手に入れられ、必要なものを揃えた後は、壊れたり肌に合わなかったりしない限り、追加で費用がかかることはありません。

VIO専用のシェーバーや様々なタイプの保湿剤が販売されており、自己処理が行いやすい環境になっています。

デリケートゾーンを清潔に保ちやすくなる

VIOを処理するメリットとして、デリケートゾーンを清潔に保ちやすくなることが挙げられます。

ムダ毛があると汚れが毛に付着してニオイやかゆみ、蒸れの原因につながる可能性があります。

特に生理中はこれらが気になりやすく、不快感にもつながります。

VIOのムダ毛を処理すれば、汚れや経血などが毛に付着しなくなり、清潔な状態を保ちやすくなり、不快感が少なくなるでしょう。

とりわけデリケートゾーンのアンダーヘアを全て脱毛してツルツルの状態にするハイジニーナは、清潔感があり海外では一般的となっています。

自分の好きな時間に処理できる

自己処理は、自分の好きな時間に好きなタイミングで処理できるメリットがあります。

自宅で手軽に行えるので、脱毛サロンやクリニックに通う必要がなく、必要なアイテムがそろっていれば思い立ったらすぐに処理できます。

自分の好きなタイミングで処理ができるため、スケジュールに縛られずにケアを行うことが可能です。

VIOを自己処理するデメリット

自宅で手軽にできるVIOの自己処理ですが、やり方によっては肌が汚く見えることがあり、見た目が悪くなったり肌トラブルになったりして後悔する可能性もあります。

ここからはVIOを自己処理する際に起こり得るデメリットについて見ていきましょう。

毛嚢炎で皮膚にブツブツができる

VIOを自己処理することで、毛嚢炎(もうのうえん)になってしまう可能性が高まります。

毛嚢炎とは、毛穴の奥の毛根を包んでいる毛包(または毛嚢)に起こる炎症です。

小さな傷から細菌が入り込むことで起こります。

毛嚢炎になると赤みを帯びた発疹や周囲が赤く膿をもった発疹ができ、ニキビができたと勘違いしやすいです。

自己処理によって毛嚢炎になってしまう理由には、カミソリの刃や、毛抜き、ワックスなどで毛根ごとひっぱって抜くことによる肌へのダメージが挙げられます。

肌や毛穴を傷つけてしまい、細菌に感染しやすい状況になってしまうのです。

自己処理をする際はなるべく電気シェーバーなど肌へのダメージが少ない方法を選び、かつ使用するアイテムは消毒するなど清潔に保つようにしましょう。

かぶれや刺激によって肌が黒ずむ

肌の黒ずみが気になってしまうケースもあります。

繰り返しになりますが、VIOの自己処理をカミソリや毛抜きで行うと、肌や毛穴に大きな負担がかかります。

また、自己処理の場合、脱毛と違って効果が長持ちしないため、ムダ毛が生えてきたタイミングで繰り返しお手入れする必要があります。

肌の黒ずみは皮膚を強くこすりすぎたり、衣類などの摩擦が長時間加わったりすることで、メラニン色素が皮膚に沈着して生じます。

VIOのムダ毛処理も同様で、繰り返しお手入れをすることで刺激となり、メラニン色素が沈着してVIOが黒んでしまう可能性があるのです。

自己処理によるVIOの黒ずみを避けたい場合は、医療脱毛がおすすめです。

医療脱毛であれば、ムダ毛が生える原因である発毛組織を破壊できるため、そもそもムダ毛が生えてくることが少なくなります。

そのため、自己処理の頻度を減らすことができ、黒ずみの予防や改善につながります。

毛が濃くなったように見える

自己処理をした後、毛が濃くなったように見えることがあるかもしれません。

しかし、医学的には自己処理を行ったからといって、毛は濃くならないとされています。

普通、毛の先端はこすれたり、刺激を受けたりして自然と細く丸くなっています。

しかし、カミソリなどで自己処理をすると、肌の表面に剃った毛の断面が見えるため、ムダ毛が生えてきたときに処理する前よりも太く濃くなったように感じることがあるのです。

通常、毛は先端に向かって細くなっていますが、剃ることでこの細い部分がなくなり、断面が太く見えるため、毛が濃くなったように感じるのです。

また、自己処理後、毛が再生する過程で、短い毛が密集して生えてくるため、濃く見えることがあります。

しかし、これは毛が実際に増えたり太くなったりしているわけではなく、視覚的な印象の問題です。

これらの理由により、自己処理後に毛が濃くなったように感じることがありますが、実際には毛が濃くなることはありません。

VIOを自己処理する際のポイント

VIOを自己処理する際には、肌トラブルが起きないように以下のポイントに注意して行うようにしましょう。

  • なるべく肌への刺激が少ないアイテムを使う
  • 処理が難しい場合は無理をしない
  • 保湿をしっかり行う
  • 自己処理後のチクチク対策をする

では詳しく見ていきましょう。

なるべく肌への刺激が少ないアイテムを使う

カミソリや電気シェーバーなど、同じ自己処理アイテムでもたくさんの種類があります。

なるべく肌への刺激が少ないタイプのアイテムを使用しましょう。

また、口コミなどでおすすめされているアイテムや通販サイトなどで人気のアイテムを使いたくなるかもしれませんが、自分に合うかどうかは分かりません。

自分にとっての使いやすさや肌との相性を考慮してアイテム選びをしましょう。

肌への刺激を避けてキレイにムダ毛を除去したい場合は、医療脱毛や美容脱毛を検討してみるのもおすすめです。

処理が難しい場合は無理をしない

処理しづらい部分を無理やり処理しようとすると肌を傷つけてしまう可能性があります。

前述したとおり、肌を傷つけてしまうと細菌が入り込みやすく、毛嚢炎などの原因になり得ます。

また、同じ部分を頻繁に繰り返して処理することで肌が過剰に刺激され、黒ずみの原因にもなるでしょう。

無理のない範囲で、かつ同じ部位の自己処理は適度な頻度で行うことがおすすめです。

保湿をしっかり行う

自己処理では毛をなくして終わりではなく、その後のスキンケアもきちんと行いましょう。

ムダ毛がなくなることで、毛があったときに保たれていた湿度がなくなり、乾燥しやすい環境になります。

乾燥はかぶれや黒ずみなどの肌トラブルを引き起こすおそれがあるため、きちんと保湿を行い、乾燥しないよう心がけましょう。

なお、保湿剤の中にはホワイトニング効果のあるものも存在しています。

ただし、VIOに適さない商品もあるため、保湿剤を選ぶ際には使用できる部位を必ず確認しましょう。

自己処理後のチクチク対策をする

自己処理をした直後はツルツルとした肌になりますが、少し時間が経てば毛が成長してチクチクしてきます。

これは、自己処理をしたことで毛先の断面が鋭くなることが原因です。

自己処理後にチクチク感を出さないようにするためには、ヒートカッターや家庭用光脱毛器を使用するのがコツです。

特にヒートカッターは毛先を丸くするため、チクチクする原因を改善してくれます。

他にもゆったりした下着や服を着用したり、定期的に保湿を行ったりすることでチクチク感を軽減することが可能です。

まとめ

本記事では、VIOの自己処理の正しいやり方や必要なアイテム、それぞれのメリット・デメリットなどについて紹介してきました。

VIOの自己処理は自宅で手軽にできる一方で、やり方を間違えると肌トラブルを引き起こす可能性があります。

自己処理を行う際は、清潔な状態かつ正しいやり方で行うようにしましょう。

また、自己処理での肌トラブルのリスクが気になる方や、定期的な処理が手間だと感じている方は、医療脱毛や美容脱毛がおすすめです。

ムダ毛処理用のカミソリや毛抜きなどを持っている人は多いと思います。

しかし、VIOは他の部位よりもデリケートです。

いつものムダ毛処理アイテムをそのまま使用すると肌トラブルの原因になってしまうこともあるので、正しい知識を身につけましょう。

頻繁に自己処理を続けている場合、手間や時間、肌への負担、肌トラブルなども考え、脱毛してしまった方がいいこともあるので、一度自己処理を見直してみるといいでしょう。

この記事の監修者

横山 歩依里 医師
診療科目:美容皮膚科

■経歴
広島大学医学部医学科卒業
JCHO東京新宿メディカルセンター及び関連病院(国立国際医療研究センター病院、
東京山手メディカルセンター)にて勤務
皮膚科・形成外科研修
2022年7月 エルムクリニック麻布院 開院

■所属学会
美容皮膚科学会所属
ジュビダームビスタ認定医
ボトックスビスタ認定医
日本化粧品検定2級取得
日本化粧品検定1級取得

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