脱毛って痛いって聞くんですけど、本当なんですか?
ちょっと怖くて…
脱毛の痛みについて気になっているんですね。
実は、痛みの程度は人それぞれで、
部位によっても違いがあるんです。
え、そうなんですか?
どんな場所が痛いんでしょうか?
例えば、VIOや脇の下は敏感な部分なので、
痛みを感じやすい傾向があります。
でも、心配しないでください。
痛みを軽減する方法がいくつかありますよ。
そうなんですね!
痛みを軽くする方法があるなら、ぜひ知りたいです!
はい、この記事では痛みを感じやすい箇所や、
痛みを軽減する5つのポイントを詳しく紹介しています。
脱毛を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
わかりました!
しっかりと読んでみます。
ありがとうございます!
「脱毛をしたいけど痛みが不安」という方は多いのではないでしょうか。
脱毛の施術を受ける際、個人差はありますが少なからず痛みが生じてしまうことは事実です。
痛みの感じやすさは、さまざまな要因に左右されます。
本記事では脱毛方法や脱毛箇所による痛みの目安や、脱毛の施術時の痛みを軽減する5つのポイントなどについて解説していきます。
できるだけ痛みを抑えて脱毛の施術を受けたい方はぜひ参考にしてください。
脱毛の施術で感じる痛みとは?事前に知っておくべきこと
脱毛の施術を受ける際に感じる痛みは、以下に挙げる点に左右されます。
- 毛質(毛の濃さ・太さ)
- 肌質(肌の濃さ)
- 脱毛箇所
- 肌の健康状態
- 脱毛方法
- 脱毛機の種類(熱破壊式・蓄熱式)
- 照射するレーザーや光の出力
脱毛の施術では毛穴や発毛組織に刺激を与えます。
施術時の効果や痛みの感じ⽅には個⼈差はあるものの、少なからず痛みが生じます。
「意外と痛くなかった」という場合もありますが、全く痛みを感じないというケースはありません。
具体的には、レーザーや光を照射した瞬間に肌を弾くような痛みや、熱や刺激による痛みを感じるケースが多いです。
ただしあくまでも一時的なものであり、基本的には痛みが長時間続くことはありません。
痛みが強いほど脱毛効果が高いって本当?
「痛みが強ければ強いほど脱毛効果は高まるのではないか」と思う方もいるかもしれません。
しかし、脱毛の効果と施術時の痛みは必ずしも比例しません。
確かに照射するレーザーや光の出力を上げると、肌への刺激も強くなり痛みを強く感じる傾向にあります。
また、発毛組織を破壊できる医療脱毛であれば、より痛みを感じやすいでしょう。
痛みを小さくするために出力を下げると、発毛組織へのダメージが足りなかったり、破壊できなかったりして脱毛効果が下がってしまう可能性はあります。
一方で、レーザーや光の出力を下げずとも施術時の痛みを小さくする方法もあります。
痛みの原因はレーザーや光を照射した際に発生する熱です。
現在では熱による痛みを軽減するために、照射と同時に肌を冷却する脱毛機もあります。
痛みに配慮した脱毛機を用いれば、少ない痛みで脱毛方法に応じた効果も期待できるでしょう。
このように痛みが少ないからといっても、必ずしも脱毛効果が薄れてしまうわけではありません。
脱毛効果を見極めたい場合は、脱毛方法や使用する脱毛機の特徴、自分の肌や毛質との相性などについて事前のカウンセリングで確認するようにしましょう。
脱毛方法の違いによる痛みの目安とは?
個人差はあるものの、痛みの目安は脱毛方法によっても大きく異なります。
施術時の痛みが強い傾向にある脱毛方法は、上から順に並べると以下のとおりです。
- ニードル脱毛
- 医療レーザー脱毛
- 光脱毛
さらに医療レーザー脱毛は「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類に分けられ、熱破壊式の方が痛みが強くなる傾向にあります。
ここからは、脱毛方法の違いによる痛みの目安について詳しく解説します。
施術時の痛みが一番強いニードル脱毛とは?
ニードル脱毛とは毛穴の中に針を挿入し、瞬間的に電気を流して発毛組織を破壊する脱毛方法です。
別名「針脱毛」「電気脱毛」とも呼ばれます。
発毛組織の破壊は医療行為であるため、ニードル脱毛は医療機関のみ施術可能です。
毛に含まれるメラニン色素などに反応する医療レーザー脱毛や光脱毛と違い、物理的に発毛組織にアプローチするため、産毛や白髪であっても問題なく脱毛の施術を行えます。
また、ニードル脱毛では、針を刺す瞬間と電流を流すタイミングで強い痛みを感じやすいです。
毛を一本ずつ処理していく方法であるため、毛が多いほど痛みを感じる回数も多くなるという特徴もあります。
個人差はありますが、後述する医療レーザー脱毛や光脱毛よりも痛みが大きいと言われています。
医療レーザー脱毛(熱破壊式)
医療レーザー脱毛では、熱破壊式と蓄熱式の2種類の照射方法があります。
いずれの方法も発毛組織を破壊する医療行為であり、クリニックでのみ施術可能です。
熱破壊式の医療レーザー脱毛は、レーザーを照射して発毛組織を破壊する脱毛方法です。
毛に含まれるメラニン色素にレーザーが反応して熱を発生させ、その熱で毛根を破壊する原理から熱破壊式(ショット式)と呼ばれます。
肌の深層部にある毛根を破壊するほどの熱を発生させるには、高出力のレーザーの使用が必要です。
レーザーの照射は一瞬ですが、局所的に約200〜250度以上まで温度上昇する可能性があるため、痛みを感じやすいです。
痛みの感じ方には個人差はありますが、輪ゴムで弾かれたときのような痛みによく例えられます。
「確かに痛みは感じるものの、我慢できないほどの痛みではなかった」というケースが多いです。
また、初回の照射時は特に毛が濃く、メラニン色素に反応しやすいため痛みを感じやすいですが、施術回数を重ねるにつれて毛が薄くなると発生する熱も収まってくるため、痛みは少なくなる可能性が高いです。
医療レーザー脱毛(蓄熱式)
蓄熱式の医療レーザー脱毛では、熱破壊式と同様に毛に含まれるメラニン色素と反応して熱を発生させるレーザーを用います。
しかし、蓄熱式の場合、ターゲットとなる熱を伝える組織は毛根ではなく、発毛の司令を出すバルジ領域です。
バルジ領域を破壊すれば発毛の司令がストップするため、間接的に発毛を抑えられるという原理です。
バルジ領域は毛根よりも表層にあるため、熱破壊式よりもレーザーの出力は低く抑えられます。
照射箇所に発生する温度も60〜70度と比較的低いため、熱破壊式と比べて痛みを感じにくいです。
蓄熱式の場合、熱破壊式のように輪ゴムで弾かれたときのような痛みというよりは、肌に熱さを感じるケースが多いです。
光脱毛(エステ脱毛)
脱毛サロンやエステサロンで受けられる光脱毛では、メラニン色素と反応する光を照射して熱を発生させ、ターゲット組織にダメージを与えます。
前述した医療レーザー脱毛とは異なり、発毛組織を破壊するほどの出力はありません。
結果として永久脱毛の効果はなく、一時的な抑毛・減毛効果を目指す脱毛方法です。
出力が低い分、メラニン色素との反応が小さいため発生する熱エネルギーは低いです。
照射箇所の温度も低いため、痛みは少ない傾向にあります。
脱毛の施術時に痛みを感じやすい箇所
脱毛の施術時に感じる痛みの強さは、前述した脱毛方法だけでなく施術箇所によっても異なります。
ここからは特に痛みを感じやすい箇所を紹介します。
ただし、痛みの感じ方には個人差があるため、参考程度に留めてください。
VIO
VIOゾーンは、以下に挙げる理由から特に痛みを感じやすい箇所と言えます。
- 皮膚が薄い
- 濃い毛が多い
- 粘膜に近い
VIOゾーンのように皮膚が薄いと、痛みを感じる神経へと刺激が伝わりやすいです。
特にIラインは粘膜に近く、比較的強い痛みを感じやすい傾向があります。
また、毛が濃いとレーザーや光が反応しやすいため、脱毛効率はよい反面で痛みも強くなりやすいです。
その他にも下着の擦れなどによる色素沈着があると、肌に含まれるメラニン色素にもレーザーや光が反応してしまい痛みが強まる可能性もあります。
ワキ
ワキは太くて濃い毛が集まっている箇所です。
レーザーや光に反応しやすい毛が密集しているため、より痛みを感じやすいでしょう。
特にワキ毛が濃い方は、レーザーや光の照射時に発生する熱エネルギーが強くなるため、痛みも大きくなる傾向にあります。
また、日頃の自己処理により色素沈着がある場合、VIOゾーンと同様に肌のメラニン色素にもレーザーや光が反応して痛みを感じやすいです。
顔
顔に生えている産毛は細くて薄いですが、皮膚も薄いためレーザーや光を照射する際の熱が神経まで伝わりやすく痛みを感じやすいです。
また、皮膚が薄いので骨がすぐ近くにあり、骨にも神経が通っているため痛みを感じやすいです。
特に口周りや額の産毛を照射する際は強い痛みが生じる可能性があることを理解しておきましょう。
加えて産毛はメラニン色素が薄くレーザーや光が他の毛に比べて反応しにくいため、レーザーの出力も上げなければなりません。
こうした理由から、他の箇所よりも痛みを感じやすいケースがあります。
脱毛の痛みを軽減する5つのポイント
痛みの感じ方には個人差がありますが、できるだけ痛みを抑えるにはどのような点に気を付ける必要があるのでしょうか。
ここからは、脱毛の施術を受ける際に痛みを軽減する5つのポイントについて解説します。
1. 施術前にテスト照射をする
クリニックやサロンによっては、カウンセリングの時に脱毛機のテスト照射が可能です。
脱毛の施術時の痛みに対して不安がある方は事前にテスト照射を受けてみてください。
一度どの程度の痛みや感覚があるのか体験しておけば、継続できそうか判断しやすいでしょう。
特に敏感肌やアトピー肌などで肌が弱い方は、テスト照射を受けておくのがおすすめです。
万が一、脱毛の施術後に肌トラブルが何度も起きてしまうと施術の継続が難しく、もし施術ができるくらいの炎症だったとしてもダメージを負った肌はさらに痛みを感じやすくなります。
照射口の先端の金属によりアレルギー反応を引き起こす可能性もゼロではありません。
アレルギー反応が大きい場合は脱毛の施術を受けられないケースもあるため、「自分は大丈夫」と思わず事前のテスト照射は可能な限り受けておきましょう。
また、テスト照射を受ければ、クリニックやサロンの雰囲気も把握できます。
施術を担当するスタッフの対応はもちろん、どのような施術室なのか、プライバシーに配慮された環境が整備されているかなども判断できるため、テスト照射を受けるメリットは大きいです。
テスト照射が可能かどうかはクリニックやサロンによって異なるため、事前のカウンセリングの際に確認するようにしてみてください。
2. 日焼けをしない
脱毛の施術前後の日焼けは避けましょう。
日焼けをすると肌のメラニン色素が濃くなり、施術の際に毛だけでなく肌にもレーザーや光が強く反応してしまいます。
強い痛みを感じやすくなる他、火傷になってしまう可能性も高くなってしまうのです。
痛みが強い場合、施術を継続できないと判断され脱毛の施術を中止しなければならないケースや、そもそも日焼けをしていると施術を受けられないケースも多いです。
脱毛の施術期間中は日焼け止めクリームを塗ったり、日傘や帽子、長袖を着用したりするなど、日焼け対策を徹底してください。
3. 脱毛前後は保湿を徹底する
脱毛している間は保湿を徹底しましょう。
肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、ダメージを受けやすい敏感な状態になります。
肌が刺激を感じやすい状態で脱毛の施術を受けると、強い痛みを感じやすいです。
肌を守るためには、日頃から化粧水などで肌をたっぷり保湿し、クリームなどで水分を閉じ込めることが大切です。
ただし、脱毛の施術を受ける前日に油分の多いクリームの使用は控えましょう。
毛穴に油分が残ってしまい、レーザーや光の反応が悪くなる可能性があります。
また、レーザーや光により刺激を受けると、さらに肌が乾燥しやすくなるため、脱毛後も保湿を怠ってはいけません。
刺激の少ない保湿剤でスキンケアをしましょう。
入浴から10分ほど経過すると肌が乾燥していくので、入浴後はなるべく早めに保湿するなど習慣をつくるようにしてみてください。
その他、十分な睡眠や健康的な食事をとって、肌荒れを防ぐことも有効です。
4. 痛みの少ない脱毛機を選ぶ
脱毛機によって、メラニン色素との反応やレーザーや光の深度距離が異なります。
痛みが不安な方は、痛みに配慮している脱毛機を導入しているクリニックやサロンを選ぶのがポイントです。
なお医療脱毛には以下の主に3種類のレーザー脱毛機があります。
- アレキサンドライトレーザー
- ダイオードレーザー
- ヤグレーザー
痛みが少ないと言われているのはダイオードレーザーの脱毛機です。
アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザーの順に痛みを感じやすくなる傾向にあります。
熱破壊式は出力の高いレーザーを使用するため痛みを感じやすい照射方法ですが、ダイオードレーザーの脱毛機を使用すれば、他のレーザーを使用した脱毛機よりも痛みを軽減できます。
一方で蓄熱式は、より表層に近いバルジ領域をターゲットとするため、比較的低い出力のレーザーで脱毛が可能です。
出力の大きさは熱の発生のしやすさにつながるため、熱破壊式と比べると蓄熱式の方が痛みは少ないです。
クリニックの中には様々な種類の脱毛機を用意しているところもあります。
「痛みは不安だけれど永久脱毛に挑戦したい」という方は、取り扱っているレーザー脱毛機や照射方法が豊富なクリニックを選ぶと安心です。
5. 医療脱毛の場合は施術の際に麻酔を使用する
施術の際に麻酔を使用することで、痛みを緩和できます。
脱毛の施術時に利用可能な麻酔はリラックスさせながら痛みを和らげる笑気麻酔と、塗布箇所の痛みを感じにくくするクリーム麻酔があります。
ただし、専門の資格を持った医師でなければ麻酔は使用できません。
麻酔を使用する場合は、医療機関で脱毛を受ける必要がある点は覚えておきましょう。
また、麻酔料金の扱いはクリニックによって異なります。
プランに含まれている場合もあれば、オプションとして別料金がかかる場合もあるため、事前の確認が必要です。
まとめ
多くの女性が「脱毛をしたいけど痛みが不安」と感じるものです。
でも、大丈夫です!
正しい知識を持てば、その不安も和らぐはずです。
実は、脱毛方法や個人の感覚によって痛みの程度は様々です。
でも、昔に比べると痛みは大幅に軽減されています。
よく「痛みが強いほど効果が高い」って言われますが、これは誤解です。
最新の脱毛技術では、痛みを抑えつつ高い効果を得られるようになっています。
とはいえ、脱毛には個人差があるものの、少なからず痛みが伴います。
その痛みは毛質や肌質、脱毛箇所、肌の健康状態、脱毛方法、使用する機器の種類、照射するレーザーや光の出力などに左右されます。
特に痛みを感じやすい箇所として、皮膚が薄く毛が濃いVIOゾーンやワキ、顔の産毛などが挙げられます。
VIOゾーンは皮膚が薄く、粘膜に近いため強い痛みを感じやすいです。
ワキは太くて濃い毛が密集しており、特に初回の施術時は強い痛みを感じやすいです。
顔の産毛は細くて薄いものの、皮膚が薄いために痛みを感じやすいです。
でも、心配しないでください。
クリニックやサロンのスタッフさんは、そういった部分にも細心の注意を払ってくれます。
そして嬉しいことに、脱毛の痛みを軽減するポイントがあるんです。
例えば、施術前日はお肌の保湿をしっかりすること。
また、生理中は肌が敏感になりやすいので、避けた方が良いでしょう。
脱毛の痛みを最小限に抑えつつ、効果的な施術を受けるためには、これらのポイントを参考にして、クリニックやサロンを選ぶことが重要です。
事前にしっかりとカウンセリングを受け、自分に合った脱毛方法や施術計画を立てましょう。
鈴木 稚子 医師
診療科目:美容皮膚科
- 1994年東京慈恵会医科大学医学部卒業
- 同大学皮膚科学教室
- 国立大蔵病院皮膚科
- 臨床研究部を経て
- 2000年 用賀ヒルサイドクリニックを開院
- 2017年9月23日六本木スキンクリニックを開院
大学卒業後、大学病院、国立大蔵病院でかかわった薬剤師や研究者の方たちの手助けもあり、用賀ヒルサイドクリニック開設後も引き続き、ニキビ痕の凹み(ニキビ痕のクレーター)の治療薬づくりを行う。
2018年に、治療薬が完成し、患者様に治療を開始する。
今まで、ニキビ跡の凹み(ニキビ跡のクレーター)の治療はできないとされていたが、口コミで、ニキビ痕の凹み(ニキビ痕のクレーター)が治ると伝わるようになる。
その後もその技術を毛穴開きの治療に生かし、毛穴開きの治療もオリジナルの薬液で行うようになる。
現在では日本中からニキビ痕の凹み(ニキビ痕のクレーター)と、毛穴開きの患者様が来院するようになる。
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