【医師監修】脱毛後、いつからお風呂に入ってよい?シャワーを浴びる時のポイントや脱毛当日に入浴した場合の対処法について解説

悩んでいる人

脱毛したばかりなんですけど、お風呂に入りたくて…

いつから入っていいのかな?

美容皮膚科医

脱毛後のお風呂は気をつけないといけませんね。

すぐに入るのは避けた方がいいですよ。

悩んでいる人

え、そうなんですか?

でも、汗をかいたりして気になるんです…

美容皮膚科医

わかります。

でも、脱毛直後はお肌が敏感になっているんです。

シャワーを浴びる時も注意が必要ですよ。

悩んでいる人

そうなんですね…

でも、もし間違えて入っちゃったらどうすればいいんでしょうか?

美容皮膚科医

大丈夫です。

そういう場合の対処法もありますよ。

本記事では、脱毛後いつからお風呂に入れるか、シャワーを浴びる時のポイント、そして万が一脱毛当日に入浴してしまった場合の対処法について詳しく解説しています。

悩んでいる人

わぁ、それは参考になりそう!

しっかり読んで、お肌のケアをしっかりしたいと思います。

ありがとうございます!

脱毛直後にはお風呂に入ってはいけないことをご存じでしょうか。

エステ脱毛でも医療脱毛でも、脱毛当日はお風呂に入ってはならないとされています。

本記事では、脱毛の施術当日にお風呂に入ることが推奨されない理由や正しいシャワーの浴び方、いつから湯船に浸かってよいのかなどについて解説します。

万が一お風呂に入ってしまった時の対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

脱毛後、いつからお風呂に入ってよい?

脱毛後のケアはとても大切です。

脱毛後にお風呂に入るタイミングについて、詳しくお話ししますね。

基本的には脱毛の施術を受けた翌日から、お風呂に入って問題ありません。

ただし、脱毛の施術当日はお風呂には入らない方がよいとされています。

クリニックやサロンによっては軽い入浴程度であれば脱毛当日でも問題がないとしているところもありますが、可能な限り当日にお風呂に入るのは控えてください。

また、脱毛の施術翌日であっても、肌にほてりやかゆみがある場合は入浴せず、シャワーで済ませた方がよいでしょう。

脱毛後のお風呂のタイミング

24時間後が目安

一般的には、脱毛後24時間はお風呂に入らないほうが良いとされています。

脱毛直後の肌は非常に敏感で、熱や摩擦に対して弱くなっています。

温かいお湯や刺激によって、赤みやかゆみ、炎症が起こる可能性があるためです。

シャワーなら数時間後でもOK

お風呂に浸かるのは避けたほうが良いですが、シャワーなら脱毛後数時間経ってからでも大丈夫です。

ただし、ぬるめの水やお湯を使い、強い水圧を避けるようにしましょう。

脱毛直後にお風呂に入るとどうなる?

では、なぜ脱毛の施術当日はお風呂に入ってはならないとされているのでしょうか。

結論から述べると、脱毛直後にお風呂に入ることで、脱毛によって生じた炎症が長引いたり、肌荒れの原因となったりする可能性があるからです。

ここからは、脱毛直後にお風呂に入ることで引き起こされる可能性がある具体的な症状について解説します。

炎症が長引く可能性がある

クリニックやサロンの脱毛では強力なレーザーや光を照射します。

このレーザーや光によって生じた熱は肌に刺激を与えていて、軽い日焼けのような炎症を引き起こします。

炎症が起きている肌は熱を帯びています。

火傷や日焼けをしたときと同様に、肌の温度を下げないと次第に赤みやひりつきが出てくることがあります。

肌の温度が下がっていないにもかかわらず温かい湯船に入ってしまうと、当然ながら体温は下がりません。

全身が温まって血行が良くなると、赤みやかゆみが出やすくなったり、ほてりや炎症が長引いたりする可能性もあります。

身近な例では、日焼けをした日の入浴が近いイメージです。

肌表面がヒリヒリと痛み、肌の熱がなかなか引かないことがあるでしょう。

脱毛でもデリケートゾーンを含む広い範囲で同じ状態となるため、脱毛直後の入浴はしない方がよいのです。

肌荒れの原因になる可能性がある

脱毛機によるレーザーや光が照射された肌は、熱によって乾燥した状態です。

乾燥した肌はバリア機能が低下するため、いつもより抵抗力が弱くなっています。

浴槽に張ったお湯は雑菌が繁殖しやすく、さらに脱毛の熱で毛穴が開いていることで菌が侵入してしまうことがあります。

バリア機能が低下したままの状態で入浴してしまうと、健康な状態なら問題ないような雑菌から肌を守ることができず、肌荒れや毛嚢炎といった肌トラブルを引き起こす可能性があるのです。

温度を下げて半身浴にしたり、肌に刺激となる入浴剤を入れないようにしたりしても、こうした雑菌の問題があるため湯船に浸かることは推奨されません。

脱毛当日はシャワーがベスト!脱毛直後のシャワーの注意点について解説

脱毛当日は入浴ができません。

ニオイの気になりやすい夏場や汗をかいたときは、軽めのシャワーで済ませるとよいでしょう。

ただし、脱毛してから1時間はシャワーを浴びることも我慢してください。

脱毛から時間を空けずに通常どおりシャワーを浴びてしまうと、お風呂に入るのと同様に肌トラブルが起きる恐れがあるためです。

ここからは、脱毛の施術当日にシャワーを浴びる際に気を付けたいポイントについて解説します。

ぬるめの温度に設定する

脱毛の施術当日にシャワーを浴びる場合、なるべくぬるめの温度に設定してください。

熱いお湯のシャワーを浴びると、湯船に浸かるのと同じように赤みやかゆみが出たり、ほてりが長引いたりする可能性があります。

シャワーを浴びる際は、いつもよりもシャワーの温度を下げ、少し冷たいと感じる程度が適温です。

冬場は少し寒いかもしれませんが、高くても38度~40度程度に抑えるようにしましょう。

また、肌がお湯に触れる時間をなるべく短くすると、肌への負担が軽減できます。

可能であればシャワーを浴びる時は手短に済ませてください。

優しく洗う

体を洗うときは力を込めてしまうと肌を刺激してしまいます。

ゴシゴシとこするのではなく、ボディソープや石鹸をしっかりと泡立てて優しくなでるように洗うのがポイントです。

浴槽と同じく、タオルやスポンジには雑菌が繁殖している可能性があります。

凹凸で肌表面を少しずつ傷つけてしまう恐れがあるため、脱毛の施術を受けた当日は、タオルやスポンジを使うのは控えましょう。

タオルやスポンジに慣れている方は物足りなさを感じるかもしれませんが、爪を立てずに手のひらで優しく洗ってください。

刺激のあるボディソープや石鹸は避ける

使用するボディソープや石鹸は肌に優しいものを使用してください。

刺激のあるものは赤みや腫れなどの原因になりやすいので、避けるようにしましょう。

具体的には、清涼感を与えるメンソールやピーリングのためのスクラブなどが含まれているものが該当します。

また、パラベン、安息香酸塩などの防腐剤が多く含まれているものも、肌への刺激が強いので避けた方がよいでしょう。

頭→体の順番で洗う

体を先に洗って最後に頭を洗うと、首や背中といった手の届きにくい箇所に、流しきれなかったシャンプーなどが付いたままになりやすいです。

洗い残しによる雑菌が脱毛をした箇所へと入り込み、肌トラブルに転じる可能性があります。

シャワーの際は先に頭を洗ってから体を洗うという順番にすることで、自然と洗い残しを防げるでしょう。

脱毛当日に入浴してしまった時の対処法

ここからは脱毛当日に入浴してはいけないことを知らずに、お風呂に入ってしまった場合の対処法について解説します。

安静にする

万が一脱毛をした当日に入浴してしまった場合、気が付いた時点ですぐに湯舟から上がってください。

入浴後はできるだけ安静にして、体温がなるべく上昇しないように心がけましょう。

入浴後に体を動かしてしまうと、体温が上昇して肌の熱が下がりにくいです。

涼しい場所で横になったり、座ってゆっくりと水分を補給したりするなど、極力体を動かさないようにしながら体を冷ますよう努めてください。

クールダウンする

脱毛をした当日に入浴をすると、肌表面に帯びた熱がなかなか下がりません。

適切な方法で肌の温度を下げ、クールダウンさせることが重要です。

清潔なタオルを水で濡らしてしっかりと絞ったものを、脱毛した箇所やほてりを感じる箇所に乗せて冷やしましょう。

保冷剤や氷、冷却シートなどは使用せず、濡れたタオルでゆるやかにクールダウンしてください。

保冷剤や氷で冷やそうとすると、冷たすぎて凍傷になったり刺激を受けたりして別の炎症を引き起こしてしまう可能性があります。

また、冷却シートはメンソールなどの成分で刺激が強い上に、清涼感があるのみで放熱を促す効果がないものが多いです。

手間はかかりますが、水で濡らして絞ったタオルで熱を下げるようにしましょう。

しっかり保湿をする

入浴後のほてりが落ち着いてきたら、早めに保湿をしましょう。

入浴後の肌は乾燥しやすく、放っておくと炎症や肌荒れにつながりかねません。

刺激の少ない化粧水や乳液、ボディクリームなどを使用して、いつも以上に丁寧な保湿ケアを心がけてください。

症状が治まらない場合は医師に相談する

肌の赤みやかゆみ、ひりつきなどの症状が治まらない、症状が悪化したと思われる場合にはなるべく早く医師に相談するようにしましょう。

医療脱毛であれば、脱毛の施術を受けたクリニックの医師による診察を受けられます。

症状の程度には個人差がありますが、まれに水ぶくれや発疹が出ることもあります。

これらの症状は重症化のリスクが高いため、迅速にクリニックへ連絡し、状態を診てもらってください。

脱毛サロンやエステサロンなどで脱毛の施術を受けた場合は、必ずクリニックで診察を受けるようにしましょう。

お風呂以外に脱毛後に控えるべきこと

脱毛の施術を受けた当日は、お風呂以外にも体温を上げてしまう行動全般を控えてください。

ここからは、脱毛当日に入浴以外で控えた方がよいことの具体例を紹介します。

激しい運動・飲酒

脱毛当日は激しい運動や飲酒も控える必要があります。

運動やアルコールの摂取によって体温が上昇すると、肌の放熱がうまく進みません。

また、大量に流れた汗をそのままにしてしまうと、毛穴に雑菌が入り炎症にもつながります。

湯船の使用と同じく、赤みやかゆみが生じる原因となるため、激しい運動や飲酒は控えるようにしましょう。

なお、運動は3日程度、飲酒は12時間以上空ければよいとされています。

炎症がある場合は治まるまで待つ必要があり、個人差があるため詳しい期間については脱毛の施術を受けるクリニックやサロンの指示に従ってください。

温泉・岩盤浴・サウナ

温泉や岩盤浴、サウナも脱毛後の肌に良くありません。

いずれも体温が非常に上がりやすく、大量の汗をかいて雑菌が炎症を引き起こす可能性があります。

肌に炎症の様子が見られなくても、翌日以降に入るようにしましょう。

プール

プールは水温が低いため問題ないだろうと思っている方も多いでしょう。

確かに温泉や岩盤浴、サウナとは異なり、体温が上昇することはありません。

室内プールであれば日焼けをする心配もないでしょう。

しかし、脱毛後のデリケートな肌には、プールの水に含まれる塩素が刺激になる可能性があります。

プールに行く予定に合わせて脱毛をしている方もいらっしゃるかもしれませんが、脱毛の施術から1週間程度は間隔を空けるように、あらかじめ調整しておきましょう。

マッサージ・エステ

マッサージやエステも脱毛当日は推奨できません。

脱毛による炎症が治まっていない状態で強い刺激や摩擦を受けた肌は、毛嚢炎などの肌トラブルが発生する可能性があります。

また、締め付けの強い矯正下着や着圧ストッキングなども肌への刺激となり、動くことで摩擦が生じるアイテムです。

脱毛当日は使用を控えるよう気を付けてください。

予防接種

脱毛と予防接種は同日にできません。

脱毛は肌に負担がかかる施術です。

注射の腫れや赤みなどが強く出ることや、予防接種によって体調が万全ではなくなり思わぬトラブルが発生することがあります。

クリニックやサロンによっては全ての予防接種において、接種後3日以内は接種した箇所を避けて照射しています。

予防接種と脱毛の施術が近くなってしまう場合は、事前にクリニックやサロンに相談しましょう。

脱毛期間中に気を付けること

最後に脱毛当日だけでなく、脱毛期間中に気を付けるべきことについて解説します。

紫外線対策をする

脱毛期間中の日焼けはなるべくしないよう、日々の対策で注意が必要です。

脱毛に通っている間に日焼けをすると、日焼けによって増えてしまった肌のメラニン色素にもレーザーや光が反応して火傷になる可能性があります。

また、脱毛後の肌が日焼けをすると、シミができたり色素沈着が起きたりする恐れがあります。

脱毛期間中は、なるべく長袖や帽子などを使用して日焼け対策を万全にしてください。

毛抜きを使用しない

脱毛では施術前日までに自己処理をしなければなりませんが、毛抜きは使用しないようにしてください。

医療レーザー脱毛や光脱毛の光は、毛のメラニン色素と反応した熱によって脱毛する仕組みです。

毛抜きで自己処理をしてしまうと、レーザーや光が反応する箇所がなくなり、脱毛の効果が出なくなってしまいます。

結果的に脱毛が完了するまでの期間が伸びたり、施術後もムダ毛が残ってしまったりするので、毛抜きでの自己処理はやめましょう。

まとめ

脱毛当日はお風呂を控えましょう。

施術直後に入浴してしまうと、肌の炎症が長引くだけでなく、肌荒れが生じる可能性があります。

肌トラブルを避けて脱毛の施術を受けるためにも、控えた方がよいことや気を付けるべきポイントについて知っておくことが大切です。

脱毛直後の肌は、ご自身が思っているよりもデリケートです。

お風呂のような日常的な行為でも、肌が炎症を起こす原因となります。

脱毛直後の肌にとって大切なことは、極端に体温を上げないこと、雑菌が繁殖する機会を減らすことです。

この2点を基準にして考えれば、控えた方がよい行動も覚えやすくなります。

脱毛の施術後にしてもよいかどうか迷ったときや、肌に何らかの異常を感じた場合は、医師へ相談してください。

受診が必要な場合は医療脱毛の担当医、サロン脱毛で担当医がいない場合はクリニックによる診察を受けましょう。

この記事の監修者

鈴木 稚子 医師
診療科目:美容皮膚科

  • 1994年東京慈恵会医科大学医学部卒業
  • 同大学皮膚科学教室
  • 国立大蔵病院皮膚科
  • 臨床研究部を経て
  • 2000年 用賀ヒルサイドクリニックを開院
  • 2017年9月23日六本木スキンクリニックを開院

大学卒業後、大学病院、国立大蔵病院でかかわった薬剤師や研究者の方たちの手助けもあり、用賀ヒルサイドクリニック開設後も引き続き、ニキビ痕の凹み(ニキビ痕のクレーター)の治療薬づくりを行う。

2018年に、治療薬が完成し、患者様に治療を開始する。

今まで、ニキビ跡の凹み(ニキビ跡のクレーター)の治療はできないとされていたが、口コミで、ニキビ痕の凹み(ニキビ痕のクレーター)が治ると伝わるようになる。

その後もその技術を毛穴開きの治療に生かし、毛穴開きの治療もオリジナルの薬液で行うようになる。

現在では日本中からニキビ痕の凹み(ニキビ痕のクレーター)と、毛穴開きの患者様が来院するようになる。

※監修者は、「記事の内容」について監修しています。
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