【医師監修】医療脱毛を5回受けるとどうなる?部位別の効果や効率的に施術を受ける際のポイントなどについても解説

悩んでいる人

先生、医療脱毛って5回くらい受ければ効果あるんでしょうか?

美容皮膚科医

そうですね、5回でもかなりの効果が期待できますよ。

ただ、部位によって少し違いがあります。

悩んでいる人

へぇ、部位によって違うんですか?

例えば、脇とか脚とかどうなんでしょう?

美容皮膚科医

脇なら5回でほぼ完了することも。

脚はもう少し回数が必要かもしれません。

悩んでいる人

なるほど!

効率よく施術を受けるコツとかってあるんですか?

美容皮膚科医

ありますよ。

この記事では、各部位別の5回の施術での効果や、
効率的に施術を受けるポイントを詳しく解説しています。

悩んでいる人

それは参考になりそう!

じっくり読んでみます。

ありがとうございます!

医療脱毛のプランでは、施術回数が5回で設定されているものがあります。

しかし、初めて医療脱毛を受ける方は、5回の施術でどれほどの結果を得られるのかイメージが湧かない方も多いでしょう。

医療脱毛の施術は複数回に渡って受ける必要があるため、最低限の施術回数として5回以上のプランになっていることが一般的です。

本記事では、医療脱毛の施術を5回受けたときの部位別の効果の目安や、効率的に施術を受けるためのポイントなどについて詳しく解説します。

目次

医療脱毛5回目の効果は?

医療脱毛の施術を5回受けた場合、個人差はあるものの、一般的には自己処理がほとんど必要なくなる程度の効果が期待できます。

施術回数と期待できる効果の目安は以下のとおりです。

施術回数効果の目安
1~2回目毛が減ったという効果はまだ感じられないケースが多い
3~4回目徐々に毛が薄くなってくる、自己処理の回数も徐々に減らせる
5回目自己処理がほとんど必要ない状態になってくる

このように施術回数を重ねるごとにムダ毛の量が減り、自己処理が楽になっていきます。

施術を5回受ければ一通りのムダ毛に照射できる理由とは?

医療脱毛の施術を5回受けることで一通りのムダ毛にレーザーを照射でき、自己処理が楽になる程度まで毛が減少します。

その理由は毛周期にあります。

毛周期とは、毛の生え変わりの周期のことです。

毛は以下に挙げる4つの段階を繰り返して生え変わっています。

  • 成長期1……毛のもとになる毛母細胞の分裂が始まり、皮膚の下で毛が成長を始める
  • 成長期2……皮膚の表面から毛が見えてくる
  • 退行期……毛の成長が止まる
  • 休止期……毛が抜け落ちる

医療脱毛では、レーザーが毛に含まれるメラニン色素に反応して熱が生じます。

熱によって発毛組織が破壊され、脱毛効果を得られる仕組みです。

毛周期の中でも医療脱毛のレーザーによる脱毛効果が期待できるのは、成長期1と成長期2の毛のみです。

退行期と休止期の毛穴にレーザーを照射しても脱毛効果は得られません。

成長期1と成長期2を迎えている毛は、体に生える毛の20%程度と言われています。

そのため、1回の施術では20%程度の毛にしか効果がなく、全体で見るとムダ毛が大きく減ることはないのです。

施術を5回受けると、レーザーを照射した箇所のほとんど全ての毛が脱毛効果を得られるため、自己処理がほとんど必要なくなります。

ただし、毛周期のサイクルは施術部位によって細かく異なる上に、ホルモンバランスやお手入れの方法次第で乱れる可能性もあります。

さらに痛みを考慮して出力を下げて照射した場合、1回の施術で発毛組織を全て破壊できない可能性もあるでしょう。

そのため、施術を5回受けても、産毛が残る場合があります。

また、元々毛量が少ない人は5回の施術で満足のいく脱毛効果を得られる場合もあります。

一方で、毛量が多い人は5回の施術で毛が薄くなるものの、まだまだムダ毛が目立つ状態である場合もあるでしょう。

医療脱毛の施術は5回だと足りない場合もある?

医療脱毛では、施術5回で自己処理がほとんど必要なくなるまでムダ毛が減るケースが多いです。

しかし、求める肌の状態によっては、さらなる施術が必要な場合もあります。

ここからは6回以上施術を受ける必要があるケースについて、解説していきます。

部位によっては施術回数が5回だと脱毛が完了しない場合もある

施術部位によっては、5回以上の施術を受けなければ脱毛が完了しません。

特に毛が根深く密集しているVIOは、レーザーの熱が分散しやすい傾向にあります。

十分な出力で照射できないと、想定したほどの脱毛効果を得られないこともあるでしょう。

また、顔や背中はメラニン色素が薄い産毛が多いため、レーザーが反応しにくいことから他の部位よりも施術回数が多くなりがちです。

産毛をなくしてツルツルになりたい場合は8~10回の施術が必要

多くのクリニックで5回コースが設定されているのは、5回程度の施術で自己処理が楽になる効果を実感できるからです。

VIOや顔以外の5回目の脱毛では、目立ったムダ毛はなくなるケースが多いです。

しかし、わずかに毛が残ることもあります。

産毛もしっかりなくしてツルツルの状態を目指したい場合は、8〜10回以上は施術を受ける必要があるでしょう。

必要な施術回数は部位にもよっても異なるため、特に毛をなくしたい部位がある方はカウンセリングでも確認してみてください。

また、医療脱毛には様々な方法があり、施術方法によっても効果や回数が異なります。

【部位別】医療脱毛の施術5回目で得られる脱毛効果

医療脱毛の施術5回目で得られる脱毛効果の目安を施術部位別にご紹介します。

なお、ここでご紹介する内容はあくまで目安であり、毛の太さや体質、使用するレーザー脱毛機の種類など、様々な要因で効果が異なることに留意してください。

顔脱毛の施術回数の目安

施術回数効果の目安
5~8回自己処理が楽になる
10回以上ツルツルな状態を目指せる

顔にはメラニン色素が薄く細い産毛が多く生えているため、少ない施術回数では脱毛効果を得られにくいでしょう。

レーザーを照射しても1回では毛が抜けない可能性があるため、自己処理が楽になる状態になるまでには5~8回程度の施術を受けることが一般的です。

個人差はありますが、ツルツルな肌を目指すには、10回以上の施術を受けなければなりません。

他の部位よりも施術回数が多い分、総費用も高くなりやすいです。

ワキ脱毛の施術回数の目安

施術回数効果の目安
5~6回自己処理が楽になる
8回以上ツルツルな状態を目指せる

ワキは他の部位と比べて太くてメラニン色素が濃い毛が多いため、熱の発生効率が比較的高い部位です。

一般的には5〜6回の施術で自己処理が楽になるでしょう。

ただし、脱毛効果を得られやすいワキでも、ツルツルになるまでには8回以上の施術を受ける必要があります。

腕脱毛の施術回数の目安

施術回数効果の目安
5~6回自己処理が楽になる
8回以上ツルツルな状態を目指せる

腕脱毛の施術プランは、ヒジ上、ヒジ下、ヒジで分かれていることが多く、それぞれ費用が異なる場合もあります。

腕の毛は十分なメラニン色素があり、かつそれほど密集して生えていないことから体の中でも脱毛効果を感じやすい部位です。

しかし、部位によって毛質が異なるため、ごく一部の毛が残ることもあるでしょう。

施術5〜6回で自己処理が楽になることが一般的です。

ツルツルを目指すには8回以上の施術を受ける必要があります。

ヒジ上、ヒジ下、ヒジといった複数箇所の施術には高いコストがかかりやすいので、腕全体を含む脱毛プランの施術であれば費用を抑えやすいでしょう。

足脱毛の施術回数の目安

施術回数効果の目安
5~6回自己処理が楽になる
8回以上ツルツルな状態を目指せる

足脱毛は、ひざ上とひざ、ひざ下に分かれているクリニックが多いです。

太くて色が濃い毛が多いため、腕同様に脱毛効果を得られやすいでしょう。

ただし、細い毛が生えている箇所もあるため、ツルツルになるまでに必要な回数は施術箇所によって異なります。

一般的には5〜6回の施術で自己処理が楽になるでしょう。

ツルツルになるまでには8回以上の施術を受ける必要があります。

胸・お腹の脱毛の施術回数の目安

施術回数効果の目安
5~6回自己処理が楽になる
8回以上ツルツルな状態を目指せる

脱毛における胸の範囲とは、一般的に鎖骨下のデコルテからバストの下までのことです。

お腹は、バストの下からへそ下、骨盤までの範囲を指すケースが多いです。

胸はムダ毛が細くてレーザーの効果を得られにくく、お腹は様々な毛質のムダ毛が混在しており、効果にムラが出る場合があります。

いずれも5〜6回程度の施術で平均的に自己処理が楽になるでしょう。

ツルツルを目指すには8回以上の施術を受ける必要があります。

VIO脱毛の施術回数の目安

VIOの脱毛効果は、VラインとIライン・Oラインで少し異なります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Vライン

施術回数効果の目安
5~6回自己処理が楽になる
8回以上ツルツルな状態を目指せる

Vライン脱毛とは、デリケートゾーンの正面から両足の付け根あたりまでを指す「ビキニライン」の脱毛のことです。

下着や水着からムダ毛がみ出すため、多くの方が自己処理か脱毛をしています。

なおVライン脱毛の範囲はクリニックで異なるため、事前に確認が必要です。

Vラインの中でも範囲が細分化されていて別料金がかかったり、そもそも施術対象になっていなかったりする場合があることに注意しましょう。

Vラインの毛は濃くて太いため効率がよく、Iライン・Oラインと比べて少ない回数で全体的に毛を減らせます。

しかし、前述したとおり毛が密集して生えている部位であるため、自己処理が楽になるまでには5〜6回程度の施術が必要でしょう。

また、ツルツルになるために必要な施術回数の目安は8回以上です。

Iライン・Oライン

施術回数効果の目安
5~8回自己処理が楽になる
10回以上ツルツルな状態を目指せる

Iラインとは陰部の両側の部位で、Oラインとは肛門周りの部位のことです。

陰部の両側からOラインまでの範囲が、Iラインと定義されています。

ただし、Iラインの範囲もクリニックによって異なるため、事前に確認が必要です。

いずれも毛量は少ないものの太くて色が濃い毛が生えているため、脱毛効果を得られやすい部位です。

しかし、IラインやOラインは色素沈着が起こりやすい部位であり、色素沈着した肌にレーザーが反応して熱が分散することもあります。

痛みや炎症を考慮して照射出力を下げる場合もあり、その分Vライン脱毛よりも必要となる施術回数が増える傾向にあるのです。

自己処理が楽になるまでには5〜8回程度の施術が必要とされ、ツルツルにしたい場合の施術回数の目安は、Vラインよりも多い10回以上です。

美容脱毛(光脱毛)における施術5回目の効果は?

医療脱毛では、医療レーザーによって熱を与えて発毛組織を破壊します。

一方、美容脱毛(光脱毛)は、光脱毛機で光を照射して生じた熱で発毛組織へダメージを与えます。

医療レーザーよりも低出力のため、発毛組織を完全には破壊できません。

一時的な抑毛・減毛を目指すにとどまり、より多くの施術回数が必要です。

そのため、美容脱毛の施術を5回受けただけでは、目に見えた抑毛・減毛の効果はあまり実感できないことが多いでしょう。

美容脱毛では、5回の施術で以下のような効果を実感することが一般的です。

  • 毛の減少

    通常、光脱毛5回の施術で全体の毛の30~50%程度が減少するとされています。

    毛の生えるスピードが遅くなり、毛が細くなり始めることが多いです。

  • 毛の成長が遅くなる

    毛の成長速度が遅くなり、新しい毛が生えてくるのが遅くなります。

    これにより、自己処理の頻度も減少します。

  • 毛の薄さ

    生えてくる毛が以前よりも細く、柔らかくなります。

    特に濃い毛の部位(脇やVIOなど)は、変化が分かりやすいです。

  • 毛の密度

    毛の密度が減少し、毛がまばらになるため、見た目がスッキリとします。

部位別の効果

  • 下半身

    頑固なムダ毛が多いため、3~6回ほどの施術で効果を実感し始める方が多いです

  • 全身

    全体的に毛が薄くなり、自己処理が楽になることが期待できます。

個人差はありますが、施術6〜10回で美容脱毛の効果を徐々に実感できるようになり、施術12〜18回以上で脱毛が完了する傾向があります。

個人の毛質や部位によっても効果は異なるため、事前にカウンセリングを受けて適切な施術計画を立てることが重要です。

効率的に脱毛の施術を受ける際に押さえておくべきポイント

医療脱毛は前述したとおり、美容脱毛と比べて少ない施術回数で脱毛を完了できます。

また、医療脱毛は永久脱毛(永久減毛)が可能なため、長期間ムダ毛のメンテナンスの頻度を減らしたい方、効率よく脱毛を受けたい方に適しています。

なお、日本の公的機関による永久脱毛の定義はありませんが、FDA(アメリカ食品医薬品局)によると永久脱毛(永久減毛)とは「複数回の施術を受けたのち、再生する毛の数を安定的かつ長期的に減らす手法」であると定義されています。

つまり、医療脱毛の施術を受けても、全ての毛が半永久的に生えてこなくなるわけではありません。

とはいえ、毛がない状態を長期的に維持できるため、メンテナンスの頻度は抑えられるでしょう。

また、医療脱毛であっても、適切に施術を受けられないと脱毛完了までにより期間がかかります。

なるべく効率的に脱毛の施術を受けるために、次のポイントを押さえておきましょう。

脱毛をしたい部位に適した脱毛機を導入しているクリニックを選ぶ

医療脱毛の脱毛方法には、熱破壊式と蓄熱式があります。

熱破壊式脱毛機のレーザーは、毛根の発毛組織を標的とします。

太く濃い毛に対して高い効果が期待できる一方で、蓄熱式と比べると薄い産毛には十分な効果がありません。

そのため、産毛が多い顔や背中の施術ではより多くの照射が必要です。

また、高出力のレーザーを瞬発的に照射するため、ゴムで弾くような痛みを感じます。

痛みの感じ方には個人差があるため、気になる方は麻酔の使用やテスト照射が用意されているクリニックに相談してみましょう。

一方で蓄熱式脱毛機のレーザーは、バルジ領域と呼ばれる、毛を生成するように司令を出す組織を標的にします。

蓄熱式では低出力のレーザーで連続的に照射するため、単発で照射する熱破壊式に比べて産毛の脱毛に向いています。

また、肌への負担が少なく、痛みも少ない脱毛方法です。

脱毛をしたい部位や肌質に応じて、より適した脱毛機を導入しているクリニックを選ぶと良いでしょう。

ただし、両方の脱毛機を導入しているクリニックの場合、どちらの脱毛機を使用するかは医師や看護師が施術を受ける方の毛質・肌質などに応じて選ぶことが多いです。

自分で脱毛機を選ぶというよりは、自分の希望部位や悩みを伝えて判断してもらうことになります。

毛周期に合わせて施術を受ける

脱毛後は毛が抜け落ちますが、発毛組織が破壊されていない毛穴からは再び毛が生えてきます。

メラニン色素を含む毛が生えていない状態ではレーザーが反応しないため、ある程度生えそろった段階で次の施術を受けましょう。

また、施術部位の毛周期に合わせて、施術を受けることが大切です。

全身脱毛の場合は1回で全身の施術を受けるため、厳密に個々の毛周期に合わせることはできません。

部分脱毛で毛周期に合わせてそれぞれ施術を受けられるクリニックもありますが、部位ごとに契約をすると費用がかさむ傾向にあります。

基本的に全身脱毛の場合は、1〜3カ月に1回の頻度で施術を受けると良いでしょう。

1〜3カ月と幅がある理由は、施術箇所それぞれ、正確には毛穴それぞれで毛周期にばらつきがあり、これらの平均を取っているからです。

特に気になる箇所があれば医師や看護師に相談の上、施術を受ける頻度やタイミングを決めましょう。

保湿を徹底する

乾燥した肌で脱毛の施術を受けると痛みを感じやすく、照射出力を下げなければならないケースもあります。

その結果、脱毛の効果が低下し、施術回数が増える恐れがあるため、脱毛前には肌をしっかりと保湿して乾燥を防ぎましょう。

また、脱毛の施術後も保湿が重要です。

施術によって肌に熱が加わると、乾燥やバリア機能の低下を招きます。

その結果、摩擦や紫外線、空気中の化学物質などによる小さな刺激でも、肌トラブルが起こりやすくなります。

肌トラブルがあると症状が落ち着くまで施術を延期しなければならない可能性もあるため、予定通りに脱毛を完了するためにも脱毛後の保湿は徹底しましょう。

化粧水や美容液、乳液、クリームなどで水分と油分を補って保湿してください。

ただし、デリケートゾーンは化粧水などの油分の少ない専用のアイテムでケアし、乳液やクリームは控えめにしましょう。

紫外線対策をする

脱毛期間中は、紫外線対策を徹底する必要があります。

日焼けをした肌で脱毛の施術を受けると、日焼けによって生成されたメラニン色素がレーザーに反応し、肌にも熱が発生することで火傷を負うリスクが高まります。

日焼けの程度によっては脱毛の施術を断られる可能性もあるでしょう。

また、脱毛の施術を受けた後も、紫外線対策を怠らないことが大切です。

前述したとおり脱毛後の肌はバリア機能が低下しており、紫外線による刺激を受けやすくなっています。

そのため、日焼けをすると肌トラブルが起こりやすく、症状が治まるまで次の施術を受けられない恐れがあります。

日焼け止めクリームや帽子、長袖の衣服などで施術部位を中心に、紫外線対策を徹底しましょう。

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脱毛の施術前日に自己処理をする

脱毛の施術前は自己処理が必要です。

自己処理をしないまま施術を受けると、皮膚の表面から出ている毛にもレーザーが反応し、毛先が肌に触れていることで火傷のリスクが高まる可能性があります。

一部のクリニックでは、自己処理ができていなかった部位について施術前にシェービングを依頼することが可能です。

しかし、予定にないシェービングは施術時間を減らし、予定していた範囲の照射ができなくなってしまう可能性もあります。

効率的に脱毛を受けるためにも、必ず自己処理をしておくことが大切です。

また、自己処理は施術前日に済ませ、当日はなるべく避けましょう。

自己処理によって肌に負担がかかった状態で施術を受けると、肌トラブルのリスクが高まります。

場合によっては照射出力を下げる必要が生じ、結果的に施術回数が増える可能性もあるため、自己処理は施術前日までに正しく行いましょう。

脱毛の施術前の自己処理は電気シェーバーを使用する

自己処理には、電気シェーバーを使用することが推奨されています。

電気シェーバーの刃は肌に直接当たらない構造であるため、自己処理による怪我や肌トラブルを抑えることが可能です。

一方、毛抜きや脱毛ワックスは毛根ごと毛を取り除いてしまうため、レーザーが反応するメラニン色素が失われることで脱毛効果を得られなくなってしまいます。

また、肌や毛穴にダメージが加わり毛周期が乱れる可能性もあるため、脱毛期間中の自己処理には使用しないようにしてください。

自己処理の直後は肌が乾燥しやすくなるため、保湿を怠ると脱毛の施術を受けた後の肌トラブルのリスクが高まります。

自己処理を行った後にも、保湿を必ず行うことが大切です。


医療脱毛の施術回数に関するよくある質問

医療脱毛の施術回数は、個人差が大きいものの、一般的に5回~10回程度が目安とされています。

しかし、これはあくまでも平均的な回数であり、毛の濃さ、部位、個人差などによって大きく変わります。

ここからは、医療脱毛の施術回数に関するよくある質問に答えていきます。

5回プランの脱毛の施術を受けるのにどのくらい期間がかかる?

全身脱毛の場合、一般的には約1〜3カ月ごとに施術を受けることが推奨されています。

従って、全身脱毛を5回受ける場合は最短で5カ月、最長で15カ月かかります。

ツルツルにするために10回程度の施術が必要な箇所もあるため、脱毛で理想とする状態によっては最長30カ月(2年6か月)程度の期間がかかる場合もあるでしょう。

何回くらい施術を受ければツルツルになりますか?

「ツルツル」の定義は人それぞれですが、多くの場合、8~10回の施術でほぼ満足のいく結果が得られることが多いです。

ただし、個人差がありますので、回数は人によって異なることもあります。

以下に具体的な理由や考慮すべき点を詳しく説明します。

施術回数が異なる理由

  • 毛の成長サイクル

    毛には成長期、退行期、休止期の3つのサイクルがあります。

    レーザー脱毛は成長期の毛に対して最も効果的です。

    成長期の毛は全体の約10%〜20%程度なので、複数回の施術が必要になります。

  • 部位による違い

    部位によっても必要な施術回数は異なります。

    例えば、顔や脇などは毛が密集しているため、他の部位よりも多くの回数が必要となることがあります。

    一方で、脚や腕などは比較的少ない回数で効果を実感できる場合があります。

  • 個人差

    個々の肌質や毛質、ホルモンバランスによっても施術回数は異なります。

    濃くて太い毛を持つ人は、より多くの回数が必要となることが多いです。

    また、ホルモンバランスが変動しやすい場合、再生する毛の量にも影響があります。

  • 年齢

    若い方ほど毛の再生力が強いため、回数がかかることがあります。

  • クリニックの機器

    使用する脱毛機器の種類によっても、効果や施術回数は異なります。

施術回数の目安は、クリニックでカウンセリングを受けることで、より詳しく知ることができます。

カウンセリングでは、

  • あなたの毛の状態
  • 脱毛の目的
  • 希望する脱毛範囲
  • 予算

などを医師やカウンセラーに相談し、最適なプランを提案してもらうことができます。

医療脱毛は、継続的な施術と適切なアフターケアを行うことで、ツルツルな肌を手に入れることができます。

クリニックでのカウンセリングを受け、自分に合った施術プランを立てることが重要です。

契約した回数で脱毛が完了しない場合どうなる?

医療脱毛の契約回数を終えても、完全に脱毛が完了していないというケースは、人によって起こり得ます。

これは、毛の生え方や個人差、脱毛機器の種類など、様々な要因が絡み合っているためです。

契約した回数で脱毛が完了しない場合、以下のような対応が一般的です。

  • 追加料金の発生

    契約回数を超えて施術を受ける場合、追加料金が必要になることがほとんどです。
  • 新たなプランの提案

    クリニックによっては、追加の施術回数を含む新しいプランを提案することがあります。
  • 部分的な追加施術

    完全に脱毛できていない部分のみを対象とした追加施術を提案されることもあります。

契約回数で脱毛が完了しない場合に、どのような対応を取るべきか迷った場合は、まずはクリニックに相談することが大切です。

クリニックに相談する際のポイント

  • 契約書を確認する

    契約書に記載されている内容を再度確認し、自分の権利を確認しましょう。

  • 具体的な状況を説明する

    どの部位の脱毛が完了していないのか、どのくらいの毛が残っているのかなど、具体的な状況を説明しましょう。

  • 他の脱毛方法について相談する

    他の脱毛方法についても相談し、自分に合った方法を選びましょう。

契約した脱毛プランの回数で完了しなかった場合、追加料金がどの程度かかるかはクリニックによって異なります。

一般的には特別料金になることが多いですが、具体的な料金や条件はクリニックによって異なるため事前に確認しておくようにしましょう。

契約前に、完全な脱毛効果が得られない可能性や追加施術の可能性について確認しておくことが重要です。

また、クリニックの追加施術に関するポリシーを事前に確認しておくことをおすすめします。

納得のいく脱毛を行うために、しっかりと情報収集し、慎重にクリニックを選びましょう。

脱毛が完了したら再びムダ毛が生えてくることはある?

医療脱毛は、永久脱毛ではなく、ほぼ永久的な脱毛です。

毛には生え替わりのサイクルがあり、完全に全ての毛を永久に脱毛することは難しいですが、繰り返し施術を受けることで、ほぼ永久的な脱毛効果を得ることができます。

医療脱毛では発毛組織を破壊するため、しっかり脱毛を完了させればムダ毛が生えてくることはほとんどありません。

しかし、1本も毛が生えてこないわけではないことを認識しておきましょう。

また、脱毛の施術を受けたときに休止期が重なってしまった毛穴があれば、その毛穴からは再びムダ毛が生えてくるでしょう。

全ての毛の発毛組織を同時に破壊できるわけではないため、毛周期に合わせて施術を受けることが大切です。

まとめ

脱毛の効果には個人差がありますが、目安として医療脱毛を5回受けると、自己処理が楽になる程度の効果が期待できます。

ツルツルになるまでには8回以上の施術が必要なことが多いため、自身がどこまで脱毛をしたいのかを明確にした上で施術を受けることが大切です。

また、保湿や紫外線対策、正しい自己処理などを行い、効率的に施術を受けましょう。

医療脱毛で自己処理が楽になる程度の結果を得るためには、通常は5回以上の施術が必要です。

毛質や毛量などに応じて必要な施術回数が異なるため、カウンセリングで事前に相談し、施術回数を決めると良いでしょう。

なお、本記事でご紹介した回数に対する効果はあくまで目安です。

5回脱毛の施術を受けたときの毛の状態は、人によって異なります。

後から回数を追加したくなる可能性もあるので、施術回数を追加しやすいクリニックを検討するのも一つの手です。

この記事の監修者

矢加部 文 医師
診療科目:形成外科・美容皮膚科
みやびクリニック 院長

■略歴

2002年3月 長崎大学医学部医学科 卒業
2002年4月 長崎大学附属病院形成外科 勤務
2004年6月 長崎医療センター形成外科 勤務
2005年4月 福岡徳洲会病院形成外科 勤務
2006年4月 長崎大学附属病院形成外科 勤務
2011年4月 福岡大学形成外科 レーザー外来・美容医療担当
2016年11月 形成外科・美容皮膚科 みやびクリニック開院

■所属学会

日本形成外科学会
日本乳癌学会
日本レーザー医学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
日本抗加齢医学会

■資格
日本形成外科学会 形成外科専門医
日本レーザー医学会 レーザー専門医

※監修者は、「記事の内容」について監修しています。
ご紹介している商品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。

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