医療脱毛に興味があるんですが、
失敗することってあるんでしょうか?
はい、適切な施術を受けないと失敗のリスクはあります。
でも、事前に確認すべきポイントをしっかり押さえておけば、
後悔する可能性は大幅に減らせますよ。
そうなんですね。
どんなポイントを確認すればいいんでしょうか?
この記事では、8つのポイントを詳しく解説しています。
失敗しないための準備から、施術後の注意点まで網羅していますので、
ぜひ参考にしてみてください。
わかりました!
しっかり読んで、安心して医療脱毛に臨めるようにします。
ありがとうございます!
医療脱毛の施術を受ければ、効率的に高い脱毛効果を得られます。
しかし、医療脱毛に興味を持っていても、「クリニック選びで失敗したくない」、「医療脱毛にリスクはあるの?」、「医療脱毛に副作用はあるの?」など様々な疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、医療脱毛で起こり得る失敗や肌トラブルのリスク、医療脱毛で失敗しないための8つのポイントについて解説します。
医療脱毛を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも医療脱毛とは?
医療脱毛とは、医療機関で医師や看護師によって行われる脱毛施術のことです。
施術では、医療従事者しか取り扱えない高出力のレーザー脱毛機を使用して、発毛組織(毛根やバジル領域)を破壊します。
医療脱毛の大きなメリットは、永久脱毛の効果がある点です。
レーザー照射で発毛組織そのものを破壊するので、施術が完了すれば、長期に渡って脱毛効果を期待できます。
ムダ毛の少ない滑らかな肌になり、自己処理の手間もぐんと減るでしょう。
また、永久脱毛というと、「一生、毛が一本も生えてこなくなる」というイメージがあるかもしれませんが、永久脱毛の効果は以下のとおりです。
一定の脱毛施術を行った後に再度生えてくる毛の本数が、長期間において減少し、その状態が長期間に渡って維持されること
医療脱毛では脱毛サロンやエステサロンで受けられる光脱毛よりも高い効果を期待できますが、将来的に毛が一本も生えなくなる保証はないことは押さえておきましょう。
医療脱毛で起こり得る失敗【施術・脱毛効果編】
医療脱毛は高い脱毛効果を期待できる施術ですが、中には失敗したと感じるケースもゼロではありません。
医療脱毛で起こり得る失敗は、大きく分けて「施術・脱毛効果」、「肌トラブル」、「契約内容・料金」の3つです。
まずは、施術・脱毛効果における失敗例を紹介します。
医療脱毛による施術・脱毛効果の失敗例
- レーザーの照射漏れがあった
- 照射時の痛みが強かった
- 脱毛効果を実感できなかった
- VIOをハイジニーナにして後悔した
それぞれについて詳しく解説します。
レーザーの照射漏れがあった
レーザーの照射漏れが、失敗例の一つにあります。
医療脱毛は、人の手によって脱毛機を動かしながら照射していく施術です。
体には凹凸やカーブがあるため、稀ではありますが、施術を担当するスタッフの技量によっては照射漏れが起きてしまうこともあります。
医療脱毛をして3週間くらい経っても、一部にまとまった毛が残っていたり、ムダ毛が不自然な列になっていたりする際は、照射漏れの可能性が高いです。
照射漏れはクリニック側の責任であるため、気付いたらクリニックに相談しましょう。
一般的には、ほとんどのクリニックが追加費用なしで再照射を対応してくれます。
照射時の痛みが強かった
医療脱毛は光脱毛(脱毛サロン)と比べて照射の出力が強い分、個人差があるものの痛みを感じやすいです。
痛みを感じる原因は、医療レーザーがメラニン色素(毛に含まれる黒い色素)に反応して照射される際、発毛組織を破壊するために熱を発するからです。
この熱が周辺の皮膚にも伝わるため、痛みを感じます。
特に、毛が密集している脇や男性の髭、Vライン、皮膚が薄くて骨に近い顔やIラインは強い痛みを感じやすい箇所です。
痛みに弱い方は、痛みに配慮した脱毛機があるか、麻酔を使用できるかなどを事前に確認しておきましょう。
また、肌が乾燥していたり日焼けしていたりすると、照射時に強い痛みを感じやすくなります。
日焼けや肌の乾燥は、火傷などのトラブルにつながることもあるので、脱毛期間中はより入念に保湿や紫外線対策を行ってください。
脱毛効果を実感できなかった
毛周期(毛が生えてから抜けるまでのサイクル)の関係から、1回の施術で脱毛できるのは全体の毛の約20%です。
そのため、1〜2回の施術でツルツルになるイメージを持っていると「効果を実感できなかった」と思ってしまうことがあります。
事前のカウンセリングで脱毛が完了するまでの回数や期間の目安を確認しておきましょう。
また、照射するレーザーの出力が弱かったり、施術を受ける方の肌質や毛質と脱毛機のレーザー波長や照射方式が合わなかったりすると、脱毛効果が得にくいこともあります。
医療脱毛に複数回通っても効果を実感できない場合は、クリニックに相談してください。
VIOをハイジニーナにして後悔した
ハイジニーナとはVIOの毛を全て脱毛して、ツルツルの無毛状態にするデザインです。
生理中も清潔な状態を保ちやすく、年々人気が出ています。
VIOのストレスから解放される快適で清潔感のあるデザインですが、ハイジニーナにすると、温泉や大衆浴場などで周りの目が気になってしまう可能性があります。
また、アンダーヘアを残すデザインと違い、一度ハイジニーナにしてしまうと、毛を生やすことはできないためデザインの変更ができません。
全体的には「ハイジニーナにして良かった」と満足している方が多いですが、VIO脱毛をする際は、将来的なことも踏まえてデザインを検討しましょう。
ハイジニーナにして失敗してしまったと思う理由はいくつかあります。
以下に主な理由を挙げます。
- 見た目が気に入らなかった
完全に毛をなくしてしまうことで、自分の見た目に違和感を感じたり、想像していたイメージと異なる場合があります。
- パートナーの反応
パートナーがハイジニーナを好まない場合や、予想外の反応を示した場合、後悔することがあります。
- 成長途中のチクチク感
毛が再生する過程で、短くて硬い毛が生えてきてチクチクとした不快感を感じることがあります。
- 維持が大変
ハイジニーナを保つためには定期的なケアが必要です。
そのため、手入れが面倒に感じることがあります。
- 体調やホルモンバランスの変化
妊娠やホルモンバランスの変化により、毛の再生が不規則になったり、以前よりも濃く生えることがあります。
- 肌トラブルの心配
完全に毛がない状態だと、肌が直接摩擦を受けやすくなり、炎症や感染症のリスクが増すことがあります。
- 社会的・文化的な視点
一部の文化や社会では、ハイジニーナが一般的でない場合、周囲の目が気になることがあります。
- 季節による不快さ
冬場など、毛がないと冷たさを感じやすい時期には、ハイジニーナが不快に感じることがあります。
これらの理由から、ハイジニーナにしたことを後悔する人もいます。
脱毛前にしっかりとリサーチし、自分のライフスタイルや好みに合った選択をすることが大切です。
医療脱毛で起こり得る失敗【肌トラブル編】
医療脱毛では高い脱毛効果を期待できる分、強力なレーザー照射によって肌に負荷が加わります。
紫外線対策と保湿などアフターケアを行うことで肌トラブルは防げますが、稀に、火傷や毛嚢炎(もうのうえん)などが生じる恐れがあります。
万が一、以下のような肌トラブルが生じた際は、すぐにクリニックに連絡してください。
医療脱毛で起こり得る肌トラブルのリスク
- 火傷
- 肌荒れ
- 毛嚢炎
- 硬毛化
- 増毛化
ここからはそれぞれの肌トラブルについて詳しく解説していきます。
火傷
医療脱毛は、毛に含まれるメラニン色素に反応してレーザーを照射する際、熱を発します。
そのため、施術直後の肌は、軽い火傷を負ったような状態になります。
多少の赤みは数日で治まるので問題ありません。
しかし、稀に火傷の症状が強く出てしまうことがあります。
レーザーの出力が強かったり、肌が乾燥や日焼けをしていたりすると、火傷してしまうことが多いです。
火傷が強く出た際は、まずは清潔なタオルで包んだ保冷剤を当てて、患部を冷やしましょう。
症状が長引いたり悪化したりしたら、施術を受けたクリニックに相談してください。
肌荒れ
医療脱毛後に肌荒れすることがある理由は、以下のようなものがあります。
レーザーの熱による刺激
医療脱毛は毛根を破壊するために高エネルギーの光を使用します。
この光が肌に熱を与えることで、肌に軽い火傷のような状態が起こることがあります。
肌の乾燥
医療脱毛は肌の水分を奪うことがあるため、脱毛後に肌が乾燥しやすくなります。
乾燥した肌は荒れやすくなります。
敏感肌
元々敏感肌の人は、レーザーの刺激により肌荒れが起きやすいです。
敏感肌の人は特に注意が必要です。
アフターケア不足
脱毛後の肌は非常にデリケートな状態です。
適切なアフターケアを怠ると、肌荒れを引き起こす可能性があります。
保湿や日焼け対策が特に重要です。
感染症
脱毛後の毛穴は一時的に開いた状態になります。
この状態で不衛生な環境にさらされると、細菌が入り込み感染症を引き起こすことがあります。
摩擦
脱毛後の肌は非常に敏感なため、衣服やその他の物理的な刺激によっても肌荒れを起こすことがあります。
脱毛直後はゆったりとした服を着ることが推奨されます。
免疫の過剰反応
一部の人は、レーザー脱毛によって免疫反応が過剰に働き、炎症を引き起こすことがあります。
この炎症が肌荒れにつながります。
アレルギー反応
稀に、レーザー脱毛に使用されるジェルやその他の薬剤にアレルギー反応を示すことがあります。
この場合も肌荒れが起こります。
医療脱毛後の肌荒れを予防するためには、以下の対策が有効です。
- 脱毛後は冷却を行い、炎症を抑える。
- 保湿を徹底し、肌を乾燥から守る。
- 日焼けを避け、適切な日焼け止めを使用する。
- 脱毛後の肌に刺激を与えないよう、ゆったりとした服を着る。
- 脱毛クリニックで推奨されるアフターケアをしっかりと行う。
もし肌荒れが続く場合は、すぐに医師に相談することが重要です。
施術後の肌はとてもデリケートです。
レーザー照射によってバリア機能が低下しているため、いつもより乾燥や肌荒れを起こしやすい状態になります。
このときに保湿を怠ったり、赤みやほてりを冷やさずに放置したりすると、炎症が悪化したり、色素沈着を起こしたりすることもあります。
乾燥や刺激を避けながらセルフケアを意識して、肌荒れが酷い場合はクリニックで診察を受けましょう。
毛嚢炎
毛嚢炎とは、ニキビ状の赤いブツブツができることです。
医療脱毛後に毛嚢炎になることがある主な理由は以下の通りです。
一時的な肌の弱体化
脱毛の施術により、肌のバリア機能が一時的に低下します。
これにより、細菌が毛穴に侵入しやすくなり、炎症を引き起こす可能性が高まります。
毛の再生過程での影響
脱毛後、毛が再生する際に皮膚の表面に出てくる過程で、毛が皮膚内に埋もれてしまうことがあります。
これが原因で炎症が起こり、毛嚢炎につながる可能性があります。
施術後のケア不足
適切なアフターケアを行わないと、細菌の繁殖を招き、毛嚢炎のリスクが高まります。
特に、過度の摩擦や汗、不適切な保湿などが原因となることがあります。
施術直後の不適切な行動
脱毛直後の入浴や運動など、汗をかいたり皮膚を刺激したりする行為が毛嚢炎を引き起こす可能性があります。
個人の体質
肌が敏感な方や、もともと毛嚢炎になりやすい体質の方は、脱毛後に毛嚢炎を起こしやすい傾向があります。
残存する毛根
完全に破壊されなかった毛根が、皮膚内で炎症を起こすことがあります。
これらの理由から、医療脱毛後は適切なアフターケアを行い、皮膚の状態に注意を払うことが重要です。
また、施術前に医師と相談し、自分の肌質や体質に合った施術方法を選択することで、毛嚢炎のリスクを軽減できる可能性があります。
レーザー照射後は肌のバリア機能が低下しているため、いつもよりも細菌が入り込みやすくなることから、稀に毛嚢炎になってしまうことがあります。
赤みやかゆみを伴う場合もあるでしょう。
毛嚢炎を予防するには、脱毛前後の肌を清潔に保つこと、脱毛後はしっかり保湿することを徹底しましょう。
数日で治まらない場合は、クリニックに相談してください。
クリニックによっては、抗菌薬などを処方してもらえるケースもあります。
硬毛化
硬毛化とは、脱毛後に再生してくる毛が、以前よりも太く、硬くなって生えてくる現象を指します。
硬毛化の発生メカニズム
レーザー脱毛により毛根にダメージを与えた結果、一時的に毛の成長が抑制されます。
その後、毛が再生する際に、残存した毛包から新しい毛が生えてくることがあります。
この新しい毛が、一時的に太く硬く感じられることがあります。
硬毛化の誤解と実態
実際には、毛自体が太くなったり硬くなったりしているわけではありません。
脱毛前の細い産毛が除去され、太い毛だけが目立つようになることで、硬毛化したように感じられる場合があります。
硬毛化は一時的な現象
硬毛化は通常一時的な現象であり、継続的な施術により改善されていきます。
適切な回数の施術を受けることで、最終的には毛が細くなり、減少していきます。
硬毛化には個人差がある
硬毛化の程度や発生頻度には個人差があり、全ての人に起こるわけではありません。
毛質や肌質、ホルモンバランスなどが影響する可能性があります。
硬毛化の発生部位
硬毛化の起きやすい部位は、うなじ、二の腕、フェイスライン、お腹、背中、太ももなど、産毛のような毛が多い部位になります。
一方で硬毛化の起きづらい部位は、VIO、脇、すねなど、元々毛質がしっかりしている部位になります。
硬毛化の見分け方
元々は細い毛が生えているところに、不自然に太い毛が生えている。
または密度や毛の流れが一定ではなく多数太い毛が生えている。
このような場合は、硬毛化の可能性が高いと言えます。
カミソリや電気シェーバーを使って剃毛した後、伸びてきた毛が太くなったように感じることがあると思いますが、それは硬毛化ではありません。
カミソリや電気シェーバーで剃った毛の断面が剃る前の毛先よりも太く見えるので、結果として毛が濃くなってしまったように思われることが多いのです。
硬毛化の対処法
継続的な脱毛の施術を受けることが最も効果的です。
適切なアフターケアを行い、肌の状態を整えることも重要です。
硬毛化は医療脱毛後に起こり得る一時的な現象ですが、適切な施術とケアにより改善されていきます。
心配な場合は、施術を受けているクリニックの医師に相談することをおすすめします。
ちなみに、硬毛化は脱毛サロンや家庭用脱毛器など、発毛組織を刺激するもの全てで起こる可能性があります。
増毛化
増毛化とは、脱毛の施術後に毛の本数が増えたように感じる現象です。
脱毛前よりもムダ毛が増えたように見える状態を指します。
医療脱毛の施術後、増毛化した女性の背中の写真
増毛化の発生メカニズム
医療脱毛で毛根周囲の組織が破壊されずに、逆に活性化されることが原因と考えられています。
休止期だった毛穴が活性化し、毛が増えたように感じる可能性があります。
硬毛化との違い
硬毛化が毛自体が太く硬くなる現象なのに対し、増毛化は毛の本数が増えたように見える現象です。
両者は似た症状に見えますが、メカニズムが異なります。
増毛化の発生部位
増毛化は、主に色素の薄い産毛がある部位で起こりやすいとされています。
増毛化の発生頻度
日本のクリニックの統計では、増毛化や硬毛化の発生率は約1%程度とされています。
増毛化は一時的な現象
増毛化は通常一時的な現象であり、継続的な施術により改善される可能性があります。
増毛化の対処法
増毛化が起こった場合は、施術を受けたクリニックの医師に相談し、適切な対応を受けることが重要です。
増毛化は、医療脱毛後に起こり得る現象の一つですが、発生率は比較的低いとされています。
適切な施術と継続的なケアにより、多くの場合は改善が期待できます。
【補足】硬毛化や増毛化しやすい医療用脱毛機ってあるの?
医療脱毛に使用される脱毛機の種類は大きく分けると以下の3つです。
アレキサンドライトレーザー
- 特徴
メラニン色素に強く反応するため、太く濃い毛に効果的です。 - メリット
効果が高く、比較的短期間で脱毛が完了します。 - デメリット
皮膚への刺激が強く、痛みを感じやすいことがあります。
ダイオードレーザー
- 特徴
幅広い肌質や毛質に対応できる万能型のレーザーです。 - メリット
痛みが比較的少なく、施術がスピーディーに行えます。 - デメリット
アレキサンドライトレーザーに比べると効果が出るまでにやや時間がかかる場合があります。
YAG(ヤグ)レーザー
- 特徴
波長が長いため、肌の深部まで届き、色黒の肌や日焼けした肌にも適しています。 - メリット
肌の色に関係なく施術が可能で、深い毛根にも効果的です。 - デメリット
痛みが強く感じられることがあり、施術時間が長くなることがあります。
この中でアレキサンドライトレーザーは増毛化や硬毛化しやすいと言われています。
アレキサンドライトレーザーは、メラニン色素に対する反応が強いため、太く濃い毛には効果的ですが、産毛や細い毛には十分な熱が加わらず、逆に毛の成長を促進することがあります。
細くて柔らかい毛(産毛)はレーザーのエネルギーを吸収しにくいため、完全に破壊されずに残ることがあります。
これらの毛が刺激を受けて、太くて硬い毛に成長することがあります。
アレキサンドライトレーザーは755nmの波長を持ち、メラニン色素に吸収されやすい特性があります。
適切なエネルギー設定がされていない場合、十分なダメージを与えられずに、毛根が活性化される可能性があります。
肌が色白で、毛が濃い場合、レーザーは毛根に強く反応しますが、肌が色黒で毛が薄い場合、レーザーのエネルギーが分散し、毛根に十分なダメージを与えられないことがあります。
これが増毛化や硬毛化の一因となります。
これらの要因が複合的に作用し、アレキサンドライトレーザーによる脱毛後に増毛化や硬毛化が起こることがあります。
この現象は必ずしも全ての人に起こるわけではなく、個人差があります。
アレキサンドライトレーザーは、太く濃い毛には非常に効果的ですが、産毛や細い毛が多い部位では硬毛化や増毛化のリスクがあることが知られています。
これらのリスクを避けるためには、施術前に医師と相談し、適切なレーザーの種類や施術方法を選ぶことが重要です。
医療脱毛で起こり得る失敗【契約内容・料金編】
医療脱毛をする際に契約内容やトータルでかかる費用を見落としていたりすると、思わぬ出費で後悔することがあります。
ここからは契約内容や料金面での失敗例を見ていきましょう。
医療脱毛における契約内容・料金の失敗例
- 予約が取りにくかった
- 脱毛したい箇所を脱毛できなかった
- 契約した回数では脱毛が完了しなかった
- 総額が高かった
それぞれの失敗例について詳しく解説していきます。
予約が取りにくかった
医療脱毛はコース契約が基本であるため、契約後は定期的に予約を取ってクリニックへ通いましょう。
しかし、せっかく契約したのにもかかわらず予約枠が空いておらずに、なかなか予約が取れないというケースもあります。
医療脱毛の予約が取りにくいかどうかは、クリニックの規模や人気、立地条件、利用者の数、曜日、時間帯などによって異なります。
評判の良いクリニックや有名な医師が在籍するクリニックは、多くの人が利用したいため、予約が埋まりやすいです。
小規模なクリニックでは、施術台やスタッフの数が限られているため、一度に対応できる人数が少なく、予約が取りにくくなります。
仕事や学校がある人にとって、平日の昼間よりも週末や夕方の時間帯が都合が良いため、これらの時間帯は特に混雑しやすいです。
人気のクリニックでは、予約システム自体が混雑し、希望の日時を取るのが難しくなることがあります。
予約が取れないと、希望する時期までに脱毛が完了できなかったり、効率的に脱毛できなかったりスムーズに脱毛を進められません。
契約しても通えなければ意味がないため、予約が取りやすいかについては事前にきちんと確認しておきましょう。
脱毛したい箇所を脱毛できなかった
同じ名前の脱毛プランでも、クリニックによって施術対象となる箇所は異なります。
特に全身脱毛や顔脱毛は、プランやクリニックによって施術範囲にかなり差があり、うなじや眉間、眉上・眉下、フェイスライン、VIOなどは施術範囲外の場合もあります。
そのため、プランに含まれる施術箇所をしっかり確認しないで契約してしまうと、施術が始まってから希望の部位が含まれていなかったことに気付いて後悔することもあるでしょう。
事前にしっかりとプランの内容を確認し、詳細を知りたい場合は医師や看護師に質問するようにしてください。
契約した回数では脱毛が完了しなかった
医療脱毛で必要な施術回数には、毛量や毛質、施術部位によって個人差があります。
そのため、一般的に脱毛効果に満足できる5回~8回のコースで契約したものの、コースが終わっても毛が残っていることがあり、後悔する場合があるでしょう。
適切な回数のコースを契約することも大切ですが、予想外に毛が残ってしまったときのことを踏まえて、追加照射の値段なども確認しておくと安心です。
総額が高かった
医療脱毛に通い始めて予想外にお金がかかってしまったことに後悔する方もいます。
特にクリニックごとに異なるオプション料金は、予想外の出費になりやすいです。
予約のキャンセル代や剃り残し代、肌トラブルが起きた際の治療費など各オプションの条件や有料・無料かなどを確かめてから契約を決めましょう。
また、分割払いでプラン契約する場合、初期費用は安くなりますが、手数料などが発生することによって一括払いよりもプラン総額は高くなることが多いです。
一度脱毛にかかる総額をシミュレーションしてから、契約を決めるようにしてください。
医療脱毛で失敗しないために確認すべき8つのポイント
医療脱毛で失敗しないために、確認すべき8つのポイントを紹介します。
契約前に以下のポイントをチェックして、契約後の失敗を避けましょう。
1. 予約が取りやすいか
予約の取りやすさや通いやすさは、実際に契約してからでないとなかなか分からないものです。
後悔しないように、以下の点を確認しておきましょう。
予約の取りやすさでチェックするポイント
- 予約の混雑状況
- 2回目以降の予約はいつ取れるか
- 予約の取りやすさへの工夫はしているか
- 予約方法(予約方法が複数あるか)
- 予約キャンセル・変更の方法や料金
- 営業時間
予約状況を確認する上で、自分の通いたい曜日や時間帯の空き状況を聞いておくのがおすすめです。
長期的に通うことを踏まえて、予約方法もチェックしてください。
電話予約や店舗予約だけではなく、アプリや会員サイトなどから空き状況を確認できれば、仕事や学校、通勤通学の合間で簡単に予約ができます。
急に生理や体調不良になったときを想定して、キャンセル方法や予約の変更方法、キャンセル料、ペナルティなどについても確認しておきましょう。
また、医療脱毛は何度も通う必要があるため、営業時間にも注目してください。
営業時間が長い脱毛クリニックには、以下のようなメリットがあります。
- 通いやすさ
仕事や学業の都合に合わせて、予約が取りやすくなります。
特に忙しい方や平日が難しい方にとって、夜間や週末の施術が可能なクリニックは便利です。
- 柔軟な予約
営業時間が長いことで、希望の日時に予約が取りやすくなります。
これにより、施術の間隔を空けずに通うことができ、脱毛効果を早く実感しやすくなります。
- 混雑の回避
営業時間が長いクリニックでは、施術の時間帯が分散されるため、混雑を避けやすく、ストレスなく施術を受けることができます。
- アフターケアの充実
施術後の相談やアフターケアも、営業時間が長いことで対応しやすくなります。
トラブルがあった場合でも、すぐに相談できる環境が整っています。
- ストレスの軽減
自分のライフスタイルに合わせて通えるため、脱毛に対するストレスが軽減され、よりリラックスして施術を受けることができます。
このように、営業時間が長い脱毛クリニックは、通いやすさや予約の柔軟性、ストレスの軽減など、多くのメリットがあります。
医療脱毛を検討している方は、これらのポイントを考慮してクリニックを選ぶことをおすすめします。
2. プランには希望する脱毛範囲が含まれているか
前述したとおり同じ名前のプランでも、クリニックやプランによって脱毛範囲は異なります。
特に、全身脱毛や顔脱毛は細かい部分まで確認しましょう。
全身脱毛では顔・VIOまでまるっと含むプランから、手足を中心としたプランなどがあります。
うなじなど、パーツによっては別料金になるプランもあるでしょう。
顔脱毛ではフェイスライン、顎下、首、眉間、眉毛、小鼻などがクリニックによって施術範囲に入るかどうか変わってくるので要注意です。
3. どのくらいの回数で効果が表れるのか
医療脱毛が完了するまでの回数は、部位や脱毛機の種類、照射出力によって異なります。
プラン選びで後悔しないためにも、カウンセリングの際に施術回数の目安を確かめておくようにしましょう。
また、予約を取れる間隔によって、施術が完了するまでの期間も変わっていきます。
施術できる間隔や予約の取りやすさをチェックして、脱毛が完了する大体のスケジュールを把握しておきましょう。
4. 経験とスキルのある施術者かどうか
医療脱毛は施術者の手によってレーザーを動かしながら照射していくため、施術者の技術によっては効果を感じられなかったり、照射漏れがあったり、火傷になってしまったりすることもあるでしょう。
施術者は一人ひとりの毛質や肌の状態を見極めて、レーザーの出力を調整する必要があります。
経験やスキルのある施術者が施術を行うのか、クリニックでは技術向上の取り組みを行っているかなどを事前のカウンセリングやクリニックの公式サイトなどで確認するようにしてください。
5. 痛み対策をしているか
個人差はありますが、医療脱毛では施術を受ける部位や肌質によって、レーザー照射で強い痛みを感じることもあります。
特にVIOの施術では痛みを強く感じやすく、ストレスになって脱毛を諦めてしまう方もいるほどです。
痛みに弱い方は、クリニックが以下のような痛み対策を行っているかチェックしましょう。
痛み対策でチェックするポイント
- 肌への刺激を抑えた脱毛機を導入しているか
- 肌質や部位に合わせて脱毛機・レーザーを使い分けているか
- 麻酔対応(麻酔の種類や値段)
- 脱毛後のクーリング対応
- 契約前のテスト照射
痛みに耐えられるか心配な方は、一度テスト照射を行っているクリニックに相談するのがおすすめです。
契約前にテスト照射をすることで、使用する脱毛機によってどのような痛みや感覚があるのかイメージしやすくなります。
また、もし契約してから施術中に痛みを感じた場合は、我慢せずにスタッフに伝えましょう。
少し休憩の時間をとったり、脱毛機の出力を下げたりして調整してくれます。
6. 脱毛機は何を使用しているか
医療脱毛で扱われている脱毛機には複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。
効果的に脱毛したい方は、クリニック選びの際、取り扱っている脱毛機を確認してください。
特に注目して欲しいのが、脱毛機の脱毛方式が熱破壊式・蓄熱式のどちらなのかという点です。
脱毛方式によって、脱毛のメカニズムも特徴も異なります。
施術を検討しているクリニックには自分の悩みに適した脱毛機があるか、チェックしておきましょう。
脱毛方式 | 脱毛のメカニズム | 主な特徴 |
---|---|---|
熱破壊式 | 高出力のレーザーを一発照射して、発毛組織(毛根)を破壊する。 | VIOや脇など、剛毛にも高い効果を発する。 スピーディーに効果を感じられる。 施術後、数日~2週間前後で毛が抜け落ちる。 |
蓄熱式 | 低出力のレーザーを連続照射して、発毛指令組織(バジル領域)を破壊する。 | 肌への刺激を感じにくく、敏感肌にもおすすめ。 適応性が高く、幅広い毛質や肌質に対応する。 |
7. アフターフォローが充実しているか
医療脱毛のレーザー照射によって、稀に肌荒れや火傷、硬毛化、増毛化などの肌トラブルが起きることがあります。
万が一の際にすぐに受診できるように、アフターフォローが充実しているクリニックを選ぶことも大切なポイントです。
肌トラブルが起きたときはすぐに相談できる体制が整っているか、医師による診察や治療費、治療薬代は発生するのかなど、カウンセリングの際に確認してください。
医療脱毛におけるアフターフォローには、主に以下のようなものがあります。
- 定期的な経過観察
- 施術後の肌の状態や脱毛の進行状況を確認します。
- 必要に応じて、施術計画の調整を行います。
- カウンセリング
- 施術後の不安や疑問に対応します。
- 次回の施術に向けての準備や注意点を説明します。
- トラブル対応
- 肌トラブルや副作用が生じた場合、速やかに対応します。
- 必要に応じて、皮膚科医との連携を行います。
- アフターケアの指導
- 適切な保湿方法や日焼け対策などを指導します。
- 自宅でのケア方法について詳しく説明します。
- 追加施術の提案
- 効果が不十分な部位への追加施術を提案します。
- 新しい脱毛技術や機器の紹介を行います。
- 長期的なフォローアップ
- 施術完了後も、定期的な状態確認を行います。
- 必要に応じて、メンテナンス施術を提案します。
- 相談窓口の設置
- 施術後の疑問や不安に対応する専用の相談窓口を設けています。
- 電話やメールでの相談にも対応します。
これらのアフターフォローにより、安全で効果的な脱毛を継続的にサポートし、顧客の満足度を高めることができます。
クリニックによってフォロー内容は異なる場合がありますので、詳細は施術を検討しているクリニックに確認することをおすすめします。
8. 契約前に総額を確認する
月払いで契約する場合、手数料も含めた総額をシミュレーションしておきましょう。
最終的な総額を計算してから、一括払いか分割払いか検討してください。
プラン総額だけでなく、キャンセル代やシェービング代などの各オプションも必ず確認するようにしましょう。
また、コース回数で仕上がりに満足できなかった場合を想定して、追加照射代もチェックしておくのがポイントです。
- 契約前に確認したい費用例
- プラン総額
- 月額払いの際の総額(手数料含め)
- 予約キャンセル・変更代
- シェービング代(剃り残し代)
- 初診料・再診料
- 肌トラブル治療費
- 解約手数料
- プラン完了後の追加照射代
まとめ
脱毛効果の高い医療脱毛ですが、クリニックの選び方によっては契約後に後悔してしまうこともゼロではありません。
また、医療脱毛は出力の高いレーザー脱毛機を行う分、肌トラブルのリスクがあることも覚えておきましょう。
契約してから後悔しないように、効果が出るまでの回数や、施術を受けるクリニックの特長やアフターフォロー体制、予約体制などについてしっかり確認してから契約するようにしましょう。
医療脱毛は今や一般的な美容ケアとなっています。
手軽に受けられるとても良い施術ですが、ある程度のリスクもあります。
打ち漏れや火傷、肌荒れ、激痛、予約の取りづらさ、契約内容や解約、料金に関するトラブル、無理な勧誘、副作用など。
適切な間隔で予約が取れないと、毛周期的にも脱毛効率が悪くなり、脱毛完了までの必要回数が増えてしまうこともあります。
脱毛クリニックはたくさんありますが、施術後のトラブルに対して医師の診察や治療を真摯に行ってくれるか、料金形態がはっきりしていて良心的か、予約が取りやすいか、などといった複数の観点から選んでみるようにしましょう。
施術代の安さだけにこだわってクリニックを選んだ結果、「安物買いの銭失い」にならないようにしましょう。
施術代の安いクリニックを選んだことで、長期的にはより多くの出費がかかることがあるため、結果として「銭失い」となります。
横山 歩依里 医師
診療科目:美容皮膚科
■経歴
広島大学医学部医学科卒業
JCHO東京新宿メディカルセンター及び関連病院(国立国際医療研究センター病院、
東京山手メディカルセンター)にて勤務
皮膚科・形成外科研修
2022年7月 エルムクリニック麻布院 開院
■所属学会
美容皮膚科学会所属
ジュビダームビスタ認定医
ボトックスビスタ認定医
日本化粧品検定2級取得
日本化粧品検定1級取得