【医師監修】ムダ毛をなくすなら自己処理より脱毛がオススメ!脱毛前に行う部位別の自己処理方法についても解説

悩んでいる人

先生、ムダ毛って自分で処理するより、
やっぱり脱毛の方がいいんでしょうか?

美容皮膚科医

はい、長期的に見れば脱毛がおすすめですね。
効果も持続性も自己処理より優れています。

悩んでいる人

そうなんですね!
でも、脱毛前にも自己処理が必要なんですよね?

美容皮膚科医

その通りです。
脱毛前の自己処理は大切なステップですよ。

悩んでいる人

へぇ、部位によって処理の仕方も違うんでしょうか?

美容皮膚科医

はい、部位によって適切な方法が異なります。

この記事では、自己処理よりもなぜ脱毛がおすすめなのか、
そして脱毛前の部位別の自己処理方法について詳しく解説していますよ。

悩んでいる人

わぁ、それは参考になりそう!
しっかり読んでみます。
ありがとうございます!

いくら丁寧に自己処理をしても、時間が経つとまた生えてきてしまうムダ毛。

自己処理を何度も繰り返しているうちに「時間がもったいない」「ムダ毛が生えてこないようにできたらいいのに」と考える方もいるでしょう。

そのような方に検討していただきたい方法が脱毛です。

本記事では、自己処理よりも脱毛をおすすめする理由や、脱毛前に行う自己処理の方法について詳しく解説します。

目次

ムダ毛を自己処理する方法

ムダ毛を処理する方法にはいくつか種類があります。

毛先がチクチクしにくい、広範囲を簡単に処理できるなど、自己処理の方法によって特徴は様々です。

ここでは、それぞれの自己処理にどのような特徴やメリット、デメリットがあるのかをご紹介します。

カミソリで自己処理するメリット・デメリット

カミソリは安いもので数百円から購入できるため、自己処理に使用している方も多いでしょう。

刃が肌に直接触れるため、簡単に深剃りできることがメリットです。

ムダ毛をできるだけ残さず剃りたい方にはぴったりのアイテムと言えるでしょう。

コンビニエンスストアやドラッグストアなどで手軽に購入できるのもポイントです。

剃り心地を維持するためには定期的に買い替えて刃の交換をしましょう。

なお、カミソリによる自己処理では刃が肌に直接当たることにより、カミソリ負けを起こす恐れがあります。

ムダ毛と一緒に肌の角質も削ってしまうため、ダメージを受けやすくなるのです。

場合によっては、皮膚の中にムダ毛が埋もれてしまう埋没毛になるだけでなく、出血してしまうこともあるので注意してください。

カミソリで自己処理するメリット・デメリット

  • メリット
  • 手軽さ

    手軽に、どこでも処理できる。

    自宅で簡単にできるため、急な外出前の処理にも便利。

  • 低コスト

    カミソリは比較的安価で、ドラッグストアなどで手軽に購入できる。

  • 即効性

    すぐに処理が完了するため、即時にツルツルの肌を得られる。
  • デメリット
  • 肌への負担

    肌を傷つけやすく、カミソリ負けや炎症を起こす可能性がある。

    乾燥や肌荒れ、赤みなどの肌トラブルが起こる可能性がある。

  • 効果の持続性

    根元から抜くわけではないため、すぐに生えてくる。

    効果が短期間しか持続しない。

  • 色素沈着

    頻繁に使用すると、炎症によってメラニンが活性化され、色素沈着が起こることがある。

  • 肌の黒ずみ

    摩擦により、肌が黒ずむ可能性がある。

  • 思わぬケガ

    切り傷などのリスクがある。

  • 不快感がある

    毛の断面が斜めになるため、再生してくる毛がチクチクしやすい。

  • 衛生管理

    清潔でないカミソリを使用すると、雑菌が毛穴に入り、感染症や毛嚢炎を引き起こすリスクがある。

毛抜きで自己処理するメリット・デメリット

毛抜きはムダ毛をつまんで引っ張ることで、根元から引き抜くアイテムです。

カミソリと同じく安価で手に入るため、日常的に使用している方もいるでしょう。

根元からムダ毛を引き抜くことから、毛の断面がつくられることもなく、時間が経ってムダ毛が生えてきても毛先がチクチクしません。

個人差はありますが、ムダ毛が新しく生えてくるまでには時間がかかるため、長ければ1カ月ほどはツルツルな状態を維持できることもあります。

しかし、毛抜きはデメリットも多い自己処理方法です。

当然ながら広い範囲のムダ毛を処理するには向きません。

強い力で物理的に引き抜くため、毛穴や毛穴周辺を傷付ける可能性があります。

埋没毛や、膿をもったできものができる毛嚢炎(もうのうえん)になるリスクもあります。

毛抜きを用いた自己処理を続けることで、毛穴がダメージを受けてメラニン色素の生成が促進され、色素沈着を起こす場合もあるでしょう。

毛抜きで自己処理するメリット・デメリット

  • メリット
  • 効果の持続性がある

    毛根から抜けるため、カミソリのようにすぐに生えてくることがなく、比較的長持ちする。

  • 細かい部分の処理がしやすい

    眉毛など、細かい部分の形状を整えやすい。

  • コストが安い

    初期費用が安く、経済的。
  • デメリット
  • 肌への負担が大きい

    毛根ごと抜くため、毛穴に炎症が起こりやすく、毛嚢炎や埋没毛の原因になることがある。

    頻繁に行うと、肌が硬くなったり、色素沈着を起こしたりする可能性がある。

  • 毛穴へのダメージ

    毛根部分が毛穴入り口より大きい場合、周りの皮膚がダメージを受ける可能性がある。

  • 時間と手間がかかる

    1本1本抜くため、広範囲の処理には時間がかかり、手間がかかる。

  • 痛みがある

    毛を抜く際に痛みを感じることがある。

  • 感染症のリスク

    衛生状態が悪いと、毛穴から雑菌が入り込み、感染症を引き起こす可能性がある。

脱毛ワックスで自己処理するメリット・デメリット

脱毛ワックスは、「ブラジリアンワックス」と呼ばれることもあります。

脱毛ワックスを塗ってムダ毛ごと一緒に剥がすことで、一気に広範囲の自己処理を行う方法です。

脱毛ワックスを塗った部分は一度でムダ毛を引き抜けるため、効率良く自己処理を行えます。

また、産毛も一緒に絡め取れるので、細い毛から太い毛までキレイに処理することが可能です。

ムダ毛の処理と同時に、古い角質のケアも行えるものもあります。

腕や足だけでなく、VIOや顔など皮膚が薄くデリケートな部分の自己処理を行えることも特徴です。

メリットばかりに思える脱毛ワックスですが、デメリットもあります。

ムダ毛を無理やり引き抜くことになるため、剥がすときにどうしても痛みを伴いやすい点がデメリットの一つです。

肌が弱い方が脱毛ワックスを使用すると、皮膚が赤くなったり、ヒリヒリしてしまったりすることもあるでしょう。

毛を抜く行為そのものは毛抜きと変わらないため、埋没毛や毛嚢炎のリスクもあります。

脱毛ワックスで自己処理するメリット・デメリット

  • メリット
  • 広範囲の処理ができる

    一度に広範囲のムダ毛を処理できるため、時間がかからない。

  • 効果の持続性がある

    毛根から脱毛できるため、カミソリのようにすぐに生えてくることがなく、ツルツルの肌が長持ちする。

  • 古い角質除去

    ワックスで毛と一緒に古い角質も除去できるため、肌がなめらかになる。

  • 産毛も処理可能

    短い産毛も脱毛できるため、より滑らかな肌になる。
  • デメリット
  • 痛み

    ワックスを剥がす際に強い痛みを伴う。

    特に敏感な部位では痛みを強く感じる。

  • 肌トラブルのリスク

    肌を強く引っ張るため、赤みや炎症を起こす可能性がある。

    また、毛穴が開いているため、感染症や毛嚢炎のリスクもある。

  • 毛の長さが必要

    毛の長さが1cm以上必要であり、事前にカットや洗浄などの準備が必要。

  • 毛の向きに注意が必要

    毛の向きに逆らってワックスを剥がす必要があるため、間違えると肌を傷つける可能性がある。

  • アレルギー反応

    ワックスの成分にアレルギー反応が出る可能性がある。

  • 自己処理の難しさ

    初めての人にとっては、正しい方法で処理するのが難しく、ムラになったり、肌を傷つけたりする可能性がある。

除毛クリームで自己処理するメリット・デメリット

除毛クリームはムダ毛を溶かして取り除くクリームのことです。

除毛クリームには、たんぱく質を溶かす働きがあるチオグリコール酸カルシウムが配合されています。

ムダ毛の主成分はたんぱく質であるため、除毛クリームを塗るとムダ毛を溶かせるという仕組みです。

根元からムダ毛を溶かしてくれるので、ツルツルの状態が長持ちします。

ムダ毛が伸びてきても毛先がチクチクすることがなく、快適な状態が比較的続くのも除毛クリームのメリットです。

一方で、除毛クリームの成分によって肌荒れしてしまう場合があります。

肌もたんぱく質でできているため、ムダ毛と一緒に溶けてしまうためです。

また、商品によっては、顔やVIOの自己処理ができません。

使用する際は説明書をしっかり読むようにしてください。

除毛クリームで自己処理するメリット・デメリット

  • メリット
  • 手軽さ

    カミソリと比べて、肌を傷つけるリスクが低く、手軽にムダ毛を処理できる。

  • 痛みが少ない

    毛を抜くわけではないため、毛抜きや脱毛ワックスに比べて痛みを感じにくい。

  • 広範囲の処理

    広範囲のムダ毛を一度に処理できる。

  • 均一な仕上がり

    毛の長さに関わらず、均一に処理できるため、仕上がりがきれい。

  • チクチクしにくい

    毛の断面が丸く処理されるため、毛が再生してきてもチクチクしにくい。
  • 広範囲の処理が可能

    背中や腕の後ろなど、手が届きにくい部分も均一に処理できる。
  • 毛質に関係なく効果的

    毛の太さや濃さに関係なく、効果を実感しやすい。
  • デメリット
  • 肌への刺激

    毛を溶かす成分が含まれているため、敏感肌の方や肌が弱い方は、赤みやかゆみなどの肌トラブルが起こる可能性がある。

  • 一時的な効果

    毛根から脱毛するわけではないため、数日後には再び毛が生えてくる。

  • ニオイが気になる

    除毛クリーム特有のニオイが気になる場合がある。

  • アレルギー反応

    成分によっては、アレルギー反応を起こす可能性がある。

  • 使用できない部位

    VIOラインや顔などのデリケートな部分には使用できない場合がある。
  • コストが高い

    効果が短期間しか持続しないため、クリームを定期的に購入する必要がある。

電気シェーバーで自己処理するメリット・デメリット

電気シェーバーは、電力によって動く刃でムダ毛をカットしていくアイテムです。

刃が肌に直接当たらない仕様になっているため肌を傷付ける恐れが少なく、カミソリ負けしやすい方でも使いやすいでしょう。

肌に刃の部分を当てるだけなので、難しい技術も必要なく誰でも簡単に自己処理を行えます。

ただし、電気シェーバーの価格は、カミソリよりも高額です。

また、深剃りはできないため、カミソリを使うときよりもムダ毛がやや長めに残りやすいでしょう。

電気シェーバーには顔用や体用、VIO用などいくつか種類があるため、自己処理を行う箇所に合わせて使い分けましょう。

体用を顔やVIOに使うのはおすすめできませんが、顔用を体やVIOに使うのは問題ありません。

電気シェーバーで自己処理するメリット・デメリット

  • メリット
  • 肌への負担が少ない

    刃が直接肌に触れないため、カミソリと比べて肌への刺激が少なく、カミソリ負けや肌荒れのリスクが低い。

  • ドライシェービングが可能

    水を使わずに乾いた状態で剃れるので、忙しい朝などにも手軽に利用できる。

  • 場所を選ばない

    乾いた肌で使用できるため、どこでも手軽に処理できる。

  • 安全

    刃が覆われているため、カミソリのように深剃りしてしまうリスクが低い。

  • 長寿命

    刃を定期的に交換すれば、長く使用できる。
  • デメリット
  • 深剃りが難しい

    カミソリと比べると深剃りができず、若干毛が残ってしまう場合がある。

  • コストが高い

    初期費用や刃の交換費用がかかる。

  • 処理時間がかかる

    カミソリに比べて処理時間が長くなる場合がある。

  • 充電が必要

    充電が必要なため、急な使用に不便な場合がある。

ムダ毛を無くすなら脱毛するのがオススメな理由とは?

自己処理では簡単にムダ毛処理が可能ですが、一時的な効果しかありません。

ムダ毛そのものを無くしたいと考えているのなら、脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。

ムダ毛の除去になぜ脱毛が向いているのか、5つの理由を説明します。

1.全身のムダ毛をまとめて脱毛可能

全身脱毛なら、全身の気になるムダ毛を一度に脱毛できます。

クリニックや脱毛サロンによって脱毛ができる部位は若干異なりますが、顔からVIO、足先までできることがほとんどです。

手が届きにくく自己処理が難しい背中やえり足、ヒップなどの部位も、脱毛の施術を受けられます。

全身の毛を一気に脱毛できるのは、脱毛の魅力の一つでしょう。

2.自己処理の頻度が減る

脱毛の施術を受ければ、ムダ毛の量が少なくなったり、生えてくるペースが遅くなったりするため、自己処理の頻度を減らせます。

脱毛にはエステや脱毛サロンで受けられる光脱毛と、クリニックで受けられる医療脱毛(医療レーザー脱毛・ニードル脱毛)があります。

医療脱毛なら発毛組織を破壊できるため、永久脱毛の効果を得ることが可能です。

なお、永久脱毛(永久減毛)とは、FDA(アメリカ食品医薬品局)によって「複数回の施術を経て、再度発毛する数が長期的かつ安定的に減少すること」と定義されており、全ての毛が生えなくなると保証されているわけではありません。

しかし、医療脱毛なら長期間、一定の毛量は減らせるため、これまで自己処理にかけていた手間や時間を大幅に減らせるでしょう。

3.自己処理による肌トラブルを軽減できる

脱毛の施術を受ければ、自己処理による肌トラブルのリスクを減らせます。

カミソリや除毛クリーム、毛抜きなどを用いた自己処理をすると、ムダ毛と一緒に肌を削ってしまったり、溶かしてしまったりするので、肌に大きな負担がかかってしまいます。

そのため、自己処理を続けていると、炎症や色素沈着などの肌トラブルが起こりやすくなってしまうのです。

脱毛の施術を受ければ、最終的には自己処理をほとんどしなくてよい状態になるため、自己処理による肌トラブルが起こりにくくなるでしょう。

また、脱毛によってムダ毛が無くなった分、毛穴が引き締まり、汚れや皮脂が溜まりにくくなります。

4.脱毛はプロによる施術

プロの施術者は、脱毛の技術や知識を豊富に持っています。

最新の脱毛機器を使用し、適切な方法で施術を行うため、高い効果を得ることができます。

さらに、肌トラブルのリスクを最小限に抑えるため、安全性にも配慮されています。

プロの施術者は、一人ひとりの肌質や毛質に合わせた最適な施術プランを提供します。

肌の状態や毛の生え方は人それぞれ異なるため、個別にカスタマイズされたアプローチが必要です。

専門家のカウンセリングを受けることで、自分に最適な脱毛方法を見つけることができます。

また、プロによる施術では、施術後のアフターケアも充実しています。

脱毛後の肌のケア方法や、肌トラブルが発生した場合の対応についても無料でアドバイスが受けられます。

継続的なサポートを受けることで、安心して脱毛を続けることができます。

自宅での自己処理とは異なり、専門的なケアが受けられることは大きな安心材料です。

5.脱毛すれば長期的なコスト削減になる

脱毛を考える際、初期費用の高さに驚く方も多いでしょう。

しかし、脱毛は長期的に見ると大きなコスト削減になるということをご存知でしょうか?

脱毛がいかにして長期的なコスト削減につながるのかを詳しく解説します。

自己処理のコストがなくなる

自己処理を続けるには、カミソリ、シェービングクリーム、ワックス、脱毛クリームなど、様々な道具や消耗品が必要です。

これらの費用は毎月かかり、年単位で見ると相当な金額になります。

脱毛の施術を受けることで、これらの自己処理に必要な用具の購入費用が不要になり、長期的なコストを削減できます。

トラブル対応の費用がかからない

自己処理による肌トラブル(赤み、かゆみ、埋没毛、切り傷など)は、追加のスキンケア製品や医療費を必要とすることが多いです。

脱毛の施術は肌へのダメージを最小限に抑えるため、肌トラブル対応の費用も削減できます。

健康な肌を保つことで、無駄な出費を避けることができるのです。

時間の節約による価値

脱毛によるコスト削減は金銭面だけでなく、時間の節約にもつながります。

自己処理にかかる時間は週単位、月単位で見ると膨大なものになります。

脱毛の施術を受けることで、自己処理に費やしていた時間を他の有意義な活動に充てることができ、その時間を有効活用することで得られる価値も大きいです。

脱毛の持続効果

脱毛は、自己処理に比べて持続効果が高いです。

特に医療脱毛は永久脱毛の効果が期待できるため、一度施術が完了すれば、ほぼ一生ムダ毛の処理から解放されます。

これにより、長期的には自己処理の手間と費用を大幅に削減することができます。

精神的なストレスの軽減

自己処理を続けることによる精神的なストレスも無視できません。

ムダ毛の生え方や処理の頻度に悩むことがなくなることで、ストレスが軽減され、日常生活の質が向上します。

精神的な健康を保つことも、長期的なコスト削減に寄与します。

脱毛の施術を受ける前には自己処理が必要

脱毛が完了すれば、自己処理はほとんど必要なくなりますが、脱毛期間中は自己処理が必要です。

脱毛の施術を受ける1~2日前には自己処理をして、ムダ毛を短くしておきましょう。

ここからは、なぜ脱毛前に自己処理をする必要があるのか、3つの理由を解説します。

1.火傷のリスクを防ぐため

自己処理をせずにそのまま脱毛の施術を受けると、火傷をしてしまうリスクが高まります。

脱毛したい部位に照射したレーザーや光が発毛組織だけでなくムダ毛にも反応し、毛先に生じた熱が肌表面に触れてしまい火傷になってしまうのです。

火傷をすると痕が残ってしまったり、キレイに治るまで脱毛の施術を受けられなくなったりする恐れがあるため、必ず脱毛前には自己処理を行いましょう。

なお、自己処理は脱毛の施術を受ける1~2日前に行うのがベストです。

それより早く行うと施術を受けるまでにムダ毛が伸びてきてしまい、自己処理をした意味がなくなってしまいます。

また、脱毛の施術当日の自己処理は肌に負担をかけやすいので、できる限り避けるようにしてください。

2.脱毛効果を高めるため

脱毛前に自己処理を行うことで、脱毛効果を高めることができます。

自己処理をしないまま施術を受けると、レーザーや光の熱がムダ毛全体に分散するため、発毛組織に与えられるダメージが下がってしまうのです。

しっかりと自己処理を行えば、レーザーや光が効率よく発毛組織に届きやすくなります。

自己処理が不十分だと、痛みを軽減するために出力を下げる必要があります。

適切な自己処理により、最適な出力で施術を受けられ、効果的な脱毛が可能になります。

自己処理は、レーザーや光が効率的に毛根に届くようにし、安全で効果的な脱毛の施術を可能にします。

これにより、全体的な脱毛効果が高まります。

3.施術時間を確保するため

自分の手が届きにくい背中やえり足、ヒップなどは、施術当日にスタッフにシェービングしてもらうこともありますが、基本的には自分で自己処理を行っておくようにしましょう。

自己処理をしないままクリニックや脱毛サロンに行くと、本来は施術に使うべき時間を割いてシェービングしてもらうことになります。

その分、施術を行う時間が少なくなってしまうため、予定していた部位の施術が予約時間内に終わらなかったり、シェービングしていない箇所の施術を断られたりする可能性もあります。

手が届く範囲で自己処理をしてから、脱毛の施術を受けるようにしてください。

なお、クリニックや脱毛サロンでシェービングを依頼すると、有料になるケースも多いので、事前にカウンセリングで確認しておきましょう。

【部位別】自己処理をする方法

ここからは、部位別に自己処理をする方法を詳しくご紹介します。

コツをつかむとキレイにムダ毛を処理しやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。

顔の自己処理方法

顔は皮膚が薄く、非常にデリケートな部位です。

うっかり傷付けてしまうことがないよう、慎重に自己処理をする必要があります。

自己処理をする際は、カミソリは避けて顔用の電気シェーバーを活用しましょう。

小回りが利くようにできているので、細かい箇所もキレイに自己処理ができます。

自己処理をする前に、蒸しタオルやスチーマーで顔を温めておくのがおすすめです。

肌や産毛がやわらかくなって自己処理をしやすくなります。

温めるのが手間だと感じる方は、お風呂上がりに自己処理をすると良いでしょう。

自己処理をする際は、額から眉下、頬、口周りのように顔の上部から下部にかけて剃っていきます。

顔の下半分を剃るときは、頬骨を目印に上から下に向けて剃ると自己処理がしやすいので試してみてください。

腕・足・ワキ・お腹・胸の自己処理方法

腕や足、ワキやお腹、胸はムダ毛の流れに沿って自己処理を行います。

逆剃りした方が深く剃れますが肌に負担をかけやすいので、できる限りムダ毛の流れに剃って自己処理をするようにしてください。

電気シェーバーを片手で持ち、もう片方の手で肌を押さえます。

肌が平らになるように、剃る向きとは逆方向に押さえてください。

こうすることで、電気シェーバーをスムーズに滑らせられるようになります。

ヒジ上は肩からヒジに向かって剃っていってください。

ヒジの関節の部分はヒジを折り曲げて中心から外側にかけて剃ります。

見えにくい場合は鏡を使いましょう。

ヒジ下は、外側から内側に向かって剃るとキレイに剃りやすいです。

足はひざからくるぶしの方に向けて剃るようにしてください。

ワキは、腕を上にあげてくぼみができないようにしてから剃ります。

お腹や胸は、肌を引っ張って平らにすると自己処理しやすいでしょう。

えり足・背中の自己処理方法

えり足や背中は手が届きにくく、目で直接確認することが難しい部位です。

手を伸ばして無理やり自己処理をすると、怪我をする恐れがあります。

剃りにくい場合は、合わせ鏡をしたり、三面鏡を使ったりしてムダ毛の状態を確認しながら剃るようにしましょう。

えり足と背中も、ムダ毛の流れに沿って自己処理をしていくことが大切です。

鏡を使っても自己処理が難しい場合は、無理に剃らないようにしてください。

もし自己処理を手伝ってくれる家族や友人がいるのなら、代わりに剃ってくれないか頼んでみるのも一つの方法です。

VIOの自己処理方法

VIOは凸凹があるだけでなく、手が届きにくく目で確認しにくいため、自己処理が大変難しい部位です。

そのまま剃り始めるとムダ毛が絡まってしまうことがあるため、まずはハサミやヒートカッターを使って短く切ってください。

その後に電気シェーバーを使うと、ムダ毛が絡まることなく自己処理を行えます。

IラインやOラインのように見えにくい部位は、鏡を使って自己処理をすると良いでしょう。

鏡を床に置いてその上にまたがる姿勢を取ると、IラインやOラインでも自己処理がしやすくなります。

鏡を使っても難しいと感じる場合は、怪我や肌トラブルを避けるためにも無理して剃らないようにしてください。

自己処理をする際に押さえておきたいこと

脱毛前の自己処理としてシェービングをする場合には、いくつか注意点があります。

間違った自己処理を行うと、肌トラブルが生じたり、脱毛効果が弱まったりしてしまうケースがあるため、正しい方法で行うように心掛けましょう。

保湿を徹底する

自己処理をした後は、必ずしっかりと保湿をするようにしてください。

保湿を怠ると肌のバリア機能が低下してかゆみや赤みが生じる原因となります。

脱毛の施術を受ける前日までに自己処理を行い、念入りに保湿を施しましょう。

顔は化粧水をたっぷりと馴染ませ、乳液やクリームで蓋をします。

体はボディクリームやローションを使うと便利です。

ただし、脱毛の施術当日の保湿は控えてください。

保湿成分が毛穴まで入り込み、レーザーや光がムダ毛に反応しづらくなることがあります。

毛抜きや脱毛ワックスの使用はNG

脱毛の施術前に自己処理を行う場合は、毛抜きや脱毛ワックスは使用しないでください。

レーザーや光は、ムダ毛に含まれるメラニン色素に反応します。

毛抜きや脱毛ワックスを使用するとメラニン色素を持つ毛そのものを毛根ごと取り除いてしまうため、レーザーや光を照射しても反応しなくなってしまうのです。

そのため、自己処理では、肌の表面に出ているムダ毛までを剃るようにしてください。

電気シェーバーを使えば、カミソリのようにムダ毛と一緒に肌の表面まで削ってしまう心配もありません。


自己処理が難しい部位のシェービングはクリニックやサロンに依頼する

前述した通り、脱毛の施術を受ける前には自己処理をしておく必要があります。

しかし、えり足や背中、Oラインなどのように、どうしても自分一人では自己処理が難しい部位もあります。

無理をすると怪我や肌トラブルの原因となるため、安全にできる範囲で自己処理をすることが大切です。

怪我が生じたり肌トラブルが起こってしまったりすると、脱毛の施術を受けられなくなる恐れもあります。

一人で自己処理をするのが難しい場合は、クリニックやサロンにシェービングを依頼しましょう。

クリニックやサロンによって異なりますが、手が届かない箇所のシェービングであれば無料になる場合があります。

自分が契約したクリニックやサロンのシェービング対応可否・範囲をよく確認し、頼れるところは頼って無理のない自己処理をするようにしましょう。

まとめ

ムダ毛を減らしたい、自己処理の頻度を少なくしたいと考えているのなら、脱毛を検討してみてください。

一度でツルツルの肌になれるわけではありませんが、施術を繰り返すことで自己処理がほとんど必要ない状態を目指すことが可能です。

また、自己処理を行う場合は、カミソリではなく電気シェーバーを使用するようにしてください。

カミソリはムダ毛だけでなく肌の表面も削ってしまうため、肌トラブルを起こしやすくなります。

カミソリや脱毛ワックスなどによる自己処理は安価で手軽にできるムダ毛処理の方法ですが、長期間に渡って継続的に自己処理をしていると、摩擦による黒ずみや色素沈着など、様々な肌トラブルが生じる可能性があるでしょう。

脱毛によってムダ毛自体を減らすことで、自己処理の頻度が減り、肌トラブルのリスクも軽減できます。

自己処理による肌トラブルに悩まされている方は、一度脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

鈴木 稚子 医師
診療科目:美容皮膚科

  • 1994年東京慈恵会医科大学医学部卒業
  • 同大学皮膚科学教室
  • 国立大蔵病院皮膚科
  • 臨床研究部を経て
  • 2000年 用賀ヒルサイドクリニックを開院
  • 2017年9月23日六本木スキンクリニックを開院

大学卒業後、大学病院、国立大蔵病院でかかわった薬剤師や研究者の方たちの手助けもあり、用賀ヒルサイドクリニック開設後も引き続き、ニキビ痕の凹み(ニキビ痕のクレーター)の治療薬づくりを行う。

2018年に、治療薬が完成し、患者様に治療を開始する。

今まで、ニキビ跡の凹み(ニキビ跡のクレーター)の治療はできないとされていたが、口コミで、ニキビ痕の凹み(ニキビ痕のクレーター)が治ると伝わるようになる。

その後もその技術を毛穴開きの治療に生かし、毛穴開きの治療もオリジナルの薬液で行うようになる。

現在では日本中からニキビ痕の凹み(ニキビ痕のクレーター)と、毛穴開きの患者様が来院するようになる。

※監修者は、「記事の内容」について監修しています。
ご紹介している商品・サービスは監修者が選定したものではなく、編集部が独自に選定したものです。

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